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実践!プレスリリース道場

1件の報道から段階的な露出へ エルハウジングの内覧会リリース

井上岳久(井上戦略PRコンサルティング事務所・代表)

新聞や雑誌などのメディアに頻出の企業・商品のリリースについて、配信元企業に取材し、その広報戦略やリリースづくりの実践ノウハウをPRコンサルタント・井上岳久氏が分析・解説します。

皆さん、プレス内覧会などのイベントを開催する際は、メディアがどのくらい来てくれるか、ハラハラドキドキするものですね。今月は少し趣向を変えて、メディア向け内覧会の案内リリースについて修正前、修正後を例に話を進めたいと思います。

取り上げるのは1989年の創業以来、新築戸数8000戸を数え、京都で着工棟数1位(住宅産業研究所調べ)であるエルハウジングが2016年に力を入れて売り出した「グランピング住宅」。グランピングとは「グラマラスなキャンピング」を略した造語で、設備が整っており、従来のような手間がなく快適にキャンプを味わえる状況を指します。

欧米で人気を呼び、近年では日本でも星野リゾートをはじめ、取り入れるレジャー施設や宿泊施設が増えていますが、アウトドア嫌いの私もグランピング宿泊施設だけはよく利用します。キャンプ特有の手がかかる火おこしなどを手軽にできるのがいいところで、家族も気に入っています。大変な作業さえ解消すれば自然に触れるのは清々しいものです。エルハウジングが売り出すのは、そのグランピングを屋上で楽しめる住宅なのです。

同社では2016年9月3日の発売に向けて、8月19日に新商品リリースを、25日に内覧会(9月3日開催)を案内するリリースを配信していました。ところが直前になっても、1社からも内覧会の参加申し込みがないというのです。以前から同社と付き合いのある私はそのことを31日に聞かされて、リリースを見せてもらいました。そして直ちに修正点をアドバイスしたといういきさつです。

ポイントとなるキーワードとは

では、私がどのように内容を軌道修正したかを話していきましょう。まず、内覧会の呼び込みリリースを修正し …

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