箱根駅伝?大嫌いです(笑) 近畿大学×東洋大学のキーパーソンが初対談
大学をはじめとする教育機関にも今、PRの力が求められている。今回は東西を代表して近畿大学の世耕石弘氏、東洋大学の榊原康貴氏が初対面。ともに2014年度の入試からいち早く完全ネット出願に切り替え、志願者数ランキングでも上位を占めるほか、それぞれの形で「攻めの広報」を展開し続けている。そして奇遇にも、1969年生まれ同士という両名による公開対談を行った。
社会に広がるPRの力
教育機関や非営利団体、医療法人など広報のフィールドは広がっています。社会を動かし、新たな価値を生み出してきたPRパーソンの活躍に迫ります。
未来の日本における農業のあり方は今世間の大きなトピックのひとつであることは間違いないだろう。ただでさえ40%以下という低い食料自給率に悩む日本だが、ここにTPPや農業人口の減少といった問題が降りかかる以上、国策として取り組む必要があるのは言うまでもない。現在、農林水産省が主導する農業にまつわる取り組みは数多く存在するが、中でも女性農業者にスポットを当てたのが「農業女子プロジェクト」だ。
このプロジェクトは女性農業者が日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った知恵を、様々な参画企業の技術やアイデアと結びつけることで、新たな商品やサービスの開発につなげようという試みだ。もちろん、ゴールとしては農業を若い女性にとっての職業選択肢のひとつにするという目標もある。
これまでも「○○女子」というコピーを使ったプロジェクトは、官民問わず多数立ち上がっている。なかにはすぐに忘れ去られてしまったものもあるが、同プロジェクトは既に3年目に突入している。スタートしたのは2013年の11月で、アベノミクスにおいて女性の活躍にスポットが当たり始めた時期だ。当時、プロジェクトのメンバーとなった女性農業者は37人だったが、この数は今年1月には14倍以上の544人にまで増加している。
現在参画しているのは百貨店や化粧品、コンビニエンスストアなど様々なジャンルの企業28社と教育機関2校だ。そのなかでも …