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ある広報人の告白

社会とWin-Winの関係を実現するストーリーづくりが広報の仕事

江崎グリコ 岡本浩之

様々な領域で活躍中の広報パーソンに、転機となったエピソードや仕事における信条、若手へのメッセージなどを伺います。

江崎グリコ グループ広報部 部長
江崎記念館 館長 岡本浩之(おかもと・ひろゆき)

1984年三洋電機入社。広報室に配属され、大阪で7年間社内外広報、東京で5年間グローバル広報を担当。1996年から人事部門に9年在籍したのち、2006年から渉外部長兼グローバル広報部長。三洋電機がパナソニックグループ入りしたのち退社し、2012年7月江崎グリコ入社。9月から現職。

三洋電機から江崎グリコへ。そのキャリアの大半を広報部門で重ねてきた岡本浩之氏に、仕事の面白さや現在の広報活動について伺いました。

小さな「実験」を繰り返す

──長年の広報キャリアと経験をお持ちですが、現在のスキルや姿勢をどのように習得してきましたか。

新卒で入社した三洋電機で、配属されたのが広報部門でした。途中9年間は人事を経験しましたが、それ以外はずっと広報や渉外の仕事に携わってきました。

最初は大阪本社で社内広報を約3年間経験したのちメディア対応の担当になり、記者の方々からメディアの視点や考え方をたたき込まれました。「名物記者」にお酒の席で叱咤激励されたり、同世代の記者と相談したりされたりする中で、メディアとギブ・アンド・テイクの関係を築くコツのようなものを学びました。

私たちが伝えたいことを発信しても、メディアの人やその先にいる読者・視聴者に共感されなければ何も伝わりません。Win-Winの関係をつくるためのストーリーづくりが重要。それが今に至るまで変わらない私のスタンスです。

──広報の仕事の魅力とは。

小さな実験を繰り返していけることですね。企業イメージを変えるには少なくとも3~5年はかかりますが …

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