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専門メディアの現場から

産業の拡大で2015年に一新した『電子デバイス産業新聞』

産業タイムズ社『電子デバイス産業新聞』

業界ごとに存在する数多くの専門メディア。広報担当者にとっては、メディア対応の登龍門となることも多いでしょう。その編集方針やヒット企画、注力テーマを聞き、関係構築のヒントを探ります。

「2眼スマホ」や中国の動きなど業界の動きを素早くフォロー
2017年に普及が予測される「2眼スマホ」や、パネル工場建設ラッシュで日韓台メーカーを激しく追い上げる中国の動きなど、業界の新潮流を素早くかつ鋭く捉える。

1991年に創刊した『半導体産業新聞』は2015年、『電子デバイス産業新聞』として改題しリニューアルした。現在、カバーする領域は半導体だけに留まらない。自動運転やIoT機器に用いる電子デバイス、VR用のヘッドマウントディスプレイ、AI搭載型ロボットなど、電子部品を多数用いる自動車や医療、航空・宇宙など幅広い産業をカバーするようになった。同時に読者の裾野も広がっており、電子材料メーカーや商社、電子デバイスユーザーとしての自動車会社や電機メーカー向けに近未来の成長産業にまつわる情報を発信する。

取材したくなる電子技術の成果

紙面をひも解くと、驚きのある電子技術の成果を示すニュースが多数並んでいる。涙から血糖を測定しデータをスマートフォンに送信することで糖尿病患者の治療に役立てる研究、誤飲したボタン電池を除去できる飲み込み可能な超小型ロボットなど、思わず感嘆してしまう話題が豊富だ。

その情報源のひとつが、関連企業のニュースリリースだ。膨大な数を日々受信しており、記者は年間3000~4000本に目を通す。その中でも掲載されるのはわずか3%程度に過ぎない。

「製品情報は詳細に書きすぎず …

あと69%

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