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担当者が語るIRの現場

工場見学によってBtoB産業を可視化する

新日鐵住金

従来の定型的な情報開示に留まらず、多様な方法で株主や投資家、アナリストに社の魅力を伝えようと試みる、IR実務担当者が登場します。

10月に開催した鹿島製鉄所の見学会にはおよそ200人が参加した。

新日鐵住金という、旧字体の「鐵」を中心に漢字5文字から成る社名は、英字やカタカナの社名が全盛の時代に、何とも古風に見えるかもしれません。新日本製鐵と住友金属工業の統合による発足以来4 年、「しんにってつすみきん」という読みの浸透のために、今年新たに平仮名ロゴを制作するといった苦心はしていますが、旧字体にこだわった「鐵」の部首は、「『金』属ノ『王』タル『哉』」と分解できます。

ヒッタイト民族(紀元前15世紀ごろ)以来、4000年にわたり人類の生活を支える主要素材であり続け、「鉄は国家也」「鉄は産業の米」と言われた時代を経て今もなお、鉄は進化を続けています。当社は自動車の軽量化と安全性、家電の美観と騒音抑制、深海油田での過酷な腐食環境など、様々なニーズを素材の力で解決するためにオーダーメイドの「高級鋼」の開発・製造に強みを持っています。国内ではトップシェアであり、世界では規模こそ第3位ですが、「技術」「コスト」「グローバル」の3つを武器に「総合力世界No.1の鉄鋼メーカー」であり続けることを目指しています。

製品は消費者の身近に存在していますが、BtoBの素材産業であるがゆえに、当社の存在が意識されるタイミングは多くありません。その中で、個人株主の方々に身近に感じてもらう効果的な取り組みが工場見学です。国内各製鉄所で年20回程度開催しており、敷地面積10平方キロメートル以上(東京都の中央区や文京区とほぼ同等)ある広大な製鉄所でのダイナミックかつ繊細緻密な鉄づくりをお見せしています。

また、経営層による「経営概況説明会」も ...

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