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匿名記者が明かす残念な広報対応

「技術は分からない」と公言する広報、いる意味あるの?ベテランIT系記者の嘆き

記者と広報は、なぜすれ違う?第一線で活躍するメディアの記者に本音で語ってもらいました。

大手出版社 ウェブ媒体 記者 Nさん(男性)

IT業界の紙媒体を15年、ウェブ媒体を5年担当している記者・編集者。サービスリリースがスピーディで、ユーザーのコミュニティの台頭が進むクラウド業界では、広報・PRの役割は大きく変わりつつあると感じています。

大手出版社のウェブ媒体の記者として、テクノロジーとそれに関わる人たちを追い続けてきた。長年、記者業を続けてきて、本当にいろんな広報・PRの人たちに会ってきた。「そんな美味しいネタもって来られたら、書いてしまうよなあ」という記者心理を理解している広報もいれば、自社製品・サービスの市場価値を過大評価し、アピールし続けてくる広報もいる。ここではこうした記者稼業で経験した残念な広報を取り上げていきたい。

「記事化OK」って言いましたよね……?

まずは、掲出した記事を取り下げてくれと依頼してくる広報・PR会社だ。印刷物になる紙の雑誌だといったん掲載した記事を取り下げることはできない。ウェブメディアも基本的には同じだが、「依頼すればあとから修正できる」、場合によっては「記事はあとから取り下げられる」と考えている人もいるようだ。

コンシューマー系の記事で過去にあった例では、Twitterでのやりとりをきっかけに結婚したSNSカップルの記事を上げたところ、「数年後に離婚したから取り下げてほしい」という依頼が本人からあった。ほかにも「過去の職歴を消したい」とか、「肩書きや価格が変わったから変更してもらいたい」といった要望も来る。

もちろん、誤字や誤記の修正には迅速に対応しているし、正確さを欠いた記載に関してはきちんと再検討している。しかし、基本的にいったん掲出した記事は修正も取り下げも難しい点は理解してもらいたい。さすがに広報職ともなると …

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