業界ごとに存在する数多くの専門メディア。広報担当者にとっては、メディア対応の登龍門となることも多いでしょう。その編集方針やヒット企画、注力テーマを聞き、関係構築のヒントを探ります。
『Goods Press』(徳間書店)や『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス)、『MonoMax』(宝島社)など数多くの「モノ雑誌」が発行されている中で、消費者目線で商品を徹底的にテストし、比較検証して紹介するのが『MONOQLO』の特徴だ。創刊当初はデジタルガジェット系の商品が中心だったが、読者層が20代から30代・40代にも広がるにつれ、家具やインテリア、ネット通販商品、手みやげや100円ショップの商品など生活周りのあらゆるグッズを扱うようになっている。同誌のカバーする商品の範囲は実に広い。例えば10月号の「ホムセンとかに置いてある2000円くらいの小型消火器でホントに火を消せるんすか?」という企画では、7社の製品を揃え、実際に天ぷら油による火災を再現する状況でテストを行った。放出時間と放出力の2要素で全アイテムを比較し、「価格差=性能差」ではないとの結論を導き出す。
カバンに生卵!耐衝撃性の実験
また同号の「3WAYビジネスバッグNo.1決定戦」では、最近オフィスでもよく見かける、「手持ち」「肩掛け」「背負い」の3種を使い分けられるバッグを取り上げた。11種類の使い心地とビジネスシーンでの許容度をテストと取材で検証。バッグを落とした際の耐衝撃性を調べるため、中に生卵を入れて高所から落とす実験まで行う。「次にどんな商品でテストを行うかというドキドキ感を読者や編集部、スタッフまで共有することを大切にしています」と小島健良編集長。どのページからも …