多くの求職者を対象としたマス向けの広報戦略は一定のコストがかかる。そんな従来の採用広報の考え方を覆すのが「マイクロリクルーティング」だ。必要な人材にのみ、効率的にアプローチする方法とは。
採用広報の方法論として、私は「マイクロリクルーティング」という考え方を提唱しています。従来の採用が「多くの応募者を集め、その母集団の中から何段階もの選抜を経て、若干名を採用する」という仕組みだとしたら、マイクロリクルーティングはまったく異なる手法。「採用に必要な人数だけにリーチをし、その中から最小限のコストで採用活動を行えばいい」という考え方に基づいています。
優秀な人材を確保する際、「優秀」の定義は曖昧です。多くの企業が似たような人材を優秀と定義しますが、実際に企業で活躍する人材は多種多様。この複雑に絡んだ糸のような構造が、採用広報とその先にある選抜の仕組みを複雑にしています。…
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