ハーバード大学、ロンドン大学、東京大学、筑波大学─。Rettyのインターンシップには優秀な大学生がこぞって応募する。新卒・中途、総合職・エンジニアの4軸にアプローチする各施策とは。
飲食店の実名口コミサイトを運営するベンチャー企業Retty(東京・品川)の学生エンジニア向けインターンシップには、東京大学や筑波大学などの優秀な学生がこぞって集まる。同社にある膨大な量の口コミデータがエンジニア志望の学生にとっては研究対象として魅力的である点、そして社員と同等の仕事を任されるので自身の成長につながるというのが人気の理由だ。ハーバード大学やロンドン大学に留学中の学生が「夏休みの間だけでも参加したい」と希望するほどの人気ぶりである。
このインターンシップは『週刊東洋経済』のほか、学生が運営するメディアなど、数十件の報道につながった。広報からの売り込みによって実現したものもあるが、多くは学生間の口コミがきっかけとなったものだという。
「採用広報の役割は、エントリー数を増やし採用につなげるという『集客』の意味のほか、当社を知ってもらいファンを増やすというブランディングの意味もあると思っています。インターンシップは当社のカルチャーも含めて理解をしてもらえる重要な場」と、採用と広報を兼務する柳川裕美氏は語る。
インターン向けオフィスも新設
2015年11月には、学生エンジニア用のオフィス「Retty Technology Campus Tokyo」を東京・本郷に設置。学業と両立しながらインターンシップに参加してほしいという思いから設置したもので ...