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匿名記者が明かす残念な広報対応

「美人広報として取材してください!」ウェブ編集者が驚いた、自分推しという広報スタイル

記者と広報は、なぜすれ違う?第一線で活躍するメディアの記者に本音で語ってもらいました。

IT業界特化型ウェブメディア 編集 兼 ライター Tさん(男性)

独自の切り口と内製主義で月間100万PVを超えるメディアの編集者。今回のコラム執筆は「Tさんが書く『残念広報』を読んでみたい!」という、とある優秀な広報パーソンからのリクエストが寄せられ実現した。期待に応えたく辛口に書きましたが、本人は至って低姿勢ですよ(多分)。

筆者は5年近くインタビューを中心とした、いわゆるオウンドメディアもののIT・ゲーム業界専門ウェブメディアの編集・ライターとして活動し、500人以上を取材してきた。多くの素晴らしい広報パーソンとも出会ってきたが、一方で「残念」といわざるをえない方々にもしばしば遭遇してきた。今回は中でも印象に残った「残念広報パーソン」たちを挙げてみたい。

でしゃばりPR会社の振る舞いに困惑

一番厄介なのは、まったく話が通じない「でしゃばりPR会社」の担当者に出くわしたときだ。私が取材してきた企業の中には、まだまだ社員数が片手で数えられるほどのスタートアップ・ベンチャー企業も少なくなかった。社長含め、インタビュイー自ら、編集担当とコミュニケーションを取ることも多くあったが、一方でPR会社がメディア側との間に入るケースもしばしばあった。

往々にしてこのようなケースは揉める。なぜなら、驚くほどPR会社の広報は自分が担当している企業のサービスや従業員のことを把握していないからだ。「最先端の技術やアイデアを使って、まだ世の中に知られていないサービスを手がけているから」「耳慣れない専門用語が飛び交うから」というのは広報パーソンの言いわけでしかないだろう。そもそも自分が理解していないものをどうやって広報するというのだ。

私が携わっているメディアは、企業のプレスリリースからではなく、プロダクトやサービスそのもの、ソーシャルメディア上の情報、業界のコネクションから自主企画し、取材依頼するパターンがほとんどだった。そのため取材対象者の情報はほとんど握っている状態で取材を始めるのだが、同席したPR会社の担当者(仮にA氏としよう)がでしゃばると大変なことになる。

インタビューの時間は、取材対象者の話を聞く場であって広報窓口のPR会社が主役の場ではない。にもかかわらず、「仕事をしているふう」に見せる広報はとにかく喋るのだ。取材対象者への質問に対し、A氏がむやみやたらと返答する。挙句の果てにはA氏が...

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