800近くある国公私立大学が受験生や資金を求めて競争する教育現場。スポーツ選手を多く輩出する東洋大学で広報を務める榊原康貴氏が、現場の課題や危機管理などの広報のポイントを解説します。

5月17日に来校した、ナジャット・ヴァロー=ベルカセム国民教育・高等教育・研究大臣と福川伸次理事長、竹村牧男学長ら。フォトセッションコーナーを移動動線に設定することで、わずか数十秒で実施。
今年5月には伊勢志摩サミットという大きな出来事がありました。日本で行われるサミットとしては8年ぶり。それに合わせ各国要人が日本を訪れるということで、街中の厳重な警備体制なども記憶に新しいと思います。さて、要人が訪れる際の広報はどうあるべきでしょうか。東洋大学にもいわゆる「VIP」が時折いらっしゃいますが、来訪時の広報対応やそこから感じた取材記録などについての課題を今回は書きたいと思います
フランス大臣来校と要人警護
今回のサミットのタイミングで、東洋大学にはフランスのナジャット・ヴァロー=ベルカセム国民教育・高等教育・研究大臣が来校されました。せっかくお越しいただけるのであればということで、大臣と学生との対話集会を組み込んだイベントにするべく準備が始まります。折しも、今年は東洋大学に初の女子学生が入学してから100周年。これは私立大学の中では日本初であり、これを機に女性のエンパワーメントや男女共同参画などについて大学で周年プロジェクトが動き始めているのです。急きょではありますが …
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