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PR施設のメディアパワー

窓の「断熱効果」を体感 「YKK AP 体感ショールーム」の魅力をレポート

YKK AP​「YKK AP 体感ショールーム」

オープンやリニューアルが相次ぐ​企業ミュージアムやショールーム。​そのメディアパワーを検証します。

「断熱効果の体感ROOM」では空間温度・表面温度(窓・壁・床)などの実測値を温度計とサーモグラフィで「見える化」する。

    YKK AP​「YKK AP 体感ショールーム」

    YKK APでは2015年秋から、リニューアルのためショールーム品川(港区)を一時閉館していた。本年4月、窓の断熱性・遮熱性を実験装置などで「体感できる」施設としてプレオープン、6月から本格的に稼働している。住宅内の窓の購入決定権を持つ工務店などのプロユーザーを主な対象とし、エンドユーザーなど一般層にも同社の高断熱窓への理解を深める場として活用する。

​2005年に開設したYKK APのショールーム品川が4月、リニュ​ーアルした。東日本大震災以降、住宅の安全性や窓の高断熱化のニーズが高まる中、目玉は「断熱効果の体感ROOM」。マイナス5~0℃、冬の気候を再現する冷凍庫内に、窓と断熱材の仕様が異なる5種の部屋を設置する。

国内にある戸建住宅の約70%に導入されているというアルミサッシ(1枚ガラス)を設置している部屋に入ると室内の上方はエアコンで22℃に保たれているが、床付近は18℃前後。一方、YKK APが推奨する仕様の樹脂窓を設置する部屋内は部屋の上方が22℃、床近くも21℃以上あり温度ムラが少ない。エアコンが設置されない脱衣所を想定した非暖房室も、前者は9℃前後だが後者では15℃以上あり、ヒートショックの危険性も少ない。「異なる仕様の部屋や脱衣所を比較体感し、窓と断熱材の違いによる断熱効果を感じとれます」と体感ショールーム館長の杉本敦氏は語る。

4月のリニューアルオープン時には記者発表会を開催。建築・住宅系の業界紙誌、ウェブから一般メディアまで約150の媒体に告知し、日経産業新聞や日経MJ、専門媒体を中心に80件以上の露出を得て、民放各局で夕方のニュース番組でも放映された。なお、同日のメディア向け内覧会には40人以上の参加があったが、最も留意したのは「忙しい記者に短時間で特徴を理解してもらうこと」と広報室の竹澤真琴氏は語る。約40人の参加者を3グループに分け、それぞれに広報と専門知識を持つアドバイザーの計2人が帯同。通常は1時間半程度かかる案内を約30分にまとめた。

4~5月は特別内覧期間として対象を専門家に絞ったが見学者数は1500人を超え、予約がさばききれないほど。「プロユーザーのブログやSNSでの発信は、影響があったようです」と広報室の清水宏則課長は話す。2カ月のプレオープンの間に、ネットを通じて情報が専門家から次第に波及したという成果は大きい。一見地味だが、ショールームへの注目度を高めるために必要な策だろう。

​15種類も並ぶ窓。遮熱性能の違いが比較できる。


​車いすで移動できる段差のない窓の使いやすさを体感。

矢吹博志(やぶき・ひろし)

PR会社出身。マジックをPRに生かすオフィスパーソナル代表。『夕刊フジ』で「魅惑のショールーム探訪」連載中。

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