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社会に広がるPRの力

箱根駅伝?大嫌いです(笑) 近畿大学×東洋大学のキーパーソンが初対談

近畿大学×東洋大学

大学をはじめとする教育機関にも今、PRの力が求められている。今回は東西を代表して近畿大学の世耕石弘氏、東洋大学の榊原康貴氏が初対面。ともに2014年度の入試からいち早く完全ネット出願に切り替え、志願者数ランキングでも上位を占めるほか、それぞれの形で「攻めの広報」を展開し続けている。そして奇遇にも、1969年生まれ同士という両名による公開対談を行った。

※本対談は5月10日、宣伝会議本社にて行われた内容をダイジェストとして収録しています。

なぜ大学に広報が必要なのか

編集部:本日は、「近大マグロ」などで話題を集める近畿大学・世耕石弘さん、そして本誌で「大学広報ゼミナール」を連載中の東洋大学・榊原康貴さんにお越しいただきました。

世耕:近畿大学の世耕です。9年前までは近畿日本鉄道の広報部門にいまして、2007年に近大に移りました。民間のノウハウを現在の業務に活かしている部分もありますが、鉄道会社にいた当時は危機管理など「守り」の広報がメインだったので、今はより戦略広報の色が強い仕事を自由にさせてもらっています。3年前に広報部を設立し、現在のメンバーは17人。入試広報もブランド広報も集約していて、民間で言う「コーポレートコミュニケーション室」のような存在の部署ですね。

榊原:東洋大は学生募集を行う入試課と広報課は分かれていて、相互に連携しながら広報活動を進めています。私はプロパーで東洋大に勤務していて、入試課、教務、専門職大学院設置や就職・キャリア支援、通信教育などの部署を経験してきました。現在私が所属する広報課は学園全体のブランディングや広報を担当、メンバーは10人です。

最近のトピックは、スーパーグローバル大学の採択や2017年4月の新学部・学科の複数立ち上げ、新キャンパスの開設など新しい取り組みが目白押しです。近大も話題に事欠きませんよね。例えば志願者数ランキング、これはすごい!

世耕:おかげさまで3年連続「志願者数日本一」です。

編集部:では早速、事前に用意した質問をベースに進めたいと思います。

「日東駒専」どう思ってる?

世耕:東京の私大は「早慶(早稲田大学、慶應義塾大学)」の次に「MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)」「日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)」という枠組みがあるのは周知の事実ですが、東洋大が「日東駒専」の中に入っていることを榊原さんとしてはどのように捉えていらっしゃいますか。

関西にも「関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)」、次に「産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)」とあります。もちろん僕らは「産近甲龍」に入会届を出した覚えはないのですが、脱会もできないわけでして(笑)。

榊原:「日東駒専」という広いボリュームゾーンのポジションは良い面もあれば課題もあります。ただ東都大学野球のように入れ替え戦がない(笑)。これは広報活動の中でも重要なポイントです。実は2012年にマークを刷新する際、学長に「将来、東洋大をどんなイメージにしていきたいですか?」と聞いたことがあるんです。すると学長は「ART(アート)を目指したい」と。

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世耕:「ART」というのは?

榊原:「ART」は青学(A)、立教(R)、東洋(T)の頭文字です。この時、いやいや……と思う反面、青学や立教の持つようなイメージを目指してはどうかということに気が付きました。実際、東洋大は女子学生の割合は40%を超え、大規模私大では日本で1番。しかし、どちらかというと男性的なイメージが根強い。こうした世間の持つイメージを刷新して ...

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