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成功するサイトリニューアル

設計前のSWOT分析がカギ 日本無線が100周年でサイトリニューアル

日本無線

2015年に創立100周年を迎えた、老舗通信機器メーカーの日本無線。約2年の構想・準備期間を経て4月、新たなコーポレートサイトを公開した。顧客視点を重視し、「つなぐ」というコンセプトのもと次世代のサイトを目指している。

日本無線
http://www.jrc.co.jp/

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Site Data
リニューアル時期 2016年4月
対応言語 日本語・英語
管轄する部署 経営戦略本部 経営企画部 事業支援グループ
更新体制 2012年から、創立100周年を視野に入れた事業構造改革が行われ、2015年5月にはデザイン部門と広報部門が一体となる「事業支援グループ」を設置。この部署のメンバーを中心にサイトリニューアルを手がけ、ユーザビリティについての取引先へのヒアリング、ワークショップなどを通じてリニューアル項目を精査していった。

「つなぐ─『思い』を人と社会と世界に」というタグライン、そして船舶用通信機や気象レーダー、ETC車載機など事業を象徴する鮮やかなビジュアルが次々と表示される、日本無線の新たなコーポレートサイト(1)。4月1日に公開された同サイトの構想は長く、社内のデザインチーム、広報担当者にとって念願ともいえるリニューアルだった。

「旧サイトは2007年から続くもので、もちろんスマホ表示も未対応。階層も複雑で使いづらいという声があがってきたのが、2012年ごろ。ちょうど100周年を3年後に控えていた時期でした」。そう振り返るのは事業支援グループでデザインを担当する平澤萩氏だ。

リニューアルを社内で推進するため、平澤氏と課長の小原利之氏は外部セミナーを受講したほか、コンサルティング会社を通したサイト評価サービスの結果などを活用。さらに、2014年度には主なサイトのユーザーである取引先・代理店など約70社にサイトの活用状況について調査した。すると回答のあった56社のうち約7割が「製品情報などを参照する際に、ほとんどサイトを使用していない」という実態が明らかになったのだ。

広報のほか旧サイトの運用を担当してきた廣瀨信夫氏は ...

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