
ロボット展の情報は産業用からサービス用まで
関連産業の報道のなかでも、ロボット展のレポートは欠かせない。2015年12月の「国際ロボット展」は過去最大規模だった。工場ラインの自動化から会話のできるコミュニケーションロボットに至るまであらゆる動きを追う。
1998年創刊の『ロボコンマガジン』はロボット製作やコンテストのレポート、最先端技術や展示会紹介などの情報を扱い、学生からものづくりを担う技術者まで幅広く読まれている。今、少子高齢化や労働力不足、安全性の追求などから医療・介護福祉機器ロボットやドローンも注目を集めている。また、音声や画像をもとに感情をほぼ理解するロボットの「Pepper」や、今年7月に長崎ハウステンボスにオープンする予定の「ロボットの王国」なども話題だ。昨今、第3次ブームとも言われ、その領域で扱う範囲は広くなっている。
産業ロボットの先端情報も
「創刊当時はNHKの番組『高専ロボコン』に象徴されるロボット好きな学生が中心ターゲットでした」と竹西素子編集長は語る。その後、彼らが成長してエンジニアや研究者になり、読者層は30代から40代まで広がった。そして、記事はロボット製作やコンテスト関連のみでなく、産業用ロボットや人工知能など最先端技術の情報も増えた。少子高齢化・人口減による働き手不足解消に対応し、製造業などで自動化を推し進める構想や、東日本大震災のような災害時に活躍するレスキューロボットも登場する。
「ロボットコンテストは子どもの夢と親の『やらせたい』という希望が合致し、発展しています」と語るように ...