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広報界の才媛

Facebookの「中の人」として自ら取材や調査に行く小田急電鉄の才媛

小田急電鉄

小田急電鉄 CSR・広報部 吉澤歩美(よしざわ・あゆみ)さん
新卒で同社に入社後、2012年より現職。2015年には中央大学大学院戦略経営研究科戦略経営専攻を卒業し、経営修士(専門職)MBAを取得。箱根や江の島・鎌倉エリアの観光宣伝や企業CMづくりに携わる。

小田急電鉄は新宿を起点に箱根の玄関口である小田原、片瀬江ノ島、唐木田を結ぶ3路線を展開する首都圏の大手私鉄。1日の乗降客数は約200万人(2014年度)に達するが、今後は沿線の人口減少が始まるとの予測もある。「人口構造の変化に対応するため、コミュニケーションの観点から何ができるのかを考えてきました」と話すのはCSR・広報部の吉澤歩美氏だ。

商業施設の開発や運営などを経て、2012年から箱根や江の島・鎌倉の観光プロモーション、企業イメージ向上のための施策に取り組んでいる。2015年は一時、箱根大涌谷周辺の火山活動で観光需要が落ち込んだが噴火警戒レベルが1に引き下げられた今、徐々に客足は戻りつつあるという。

最近では江の島・鎌倉エリアのSNSの運営も担当し、Facebookページの「中の人」として、観光地の旬な情報を届ける役割も担う。「Facebookは自ら取材に出向き、投稿文や写真の準備まで担当します。投稿記事に『いいね!』がつくなど、ダイレクトな反応を感じられてモチベーションが上がりますね」と醍醐味を語る。

小田急電鉄のコーポレートコミュニケーションの一環で企業CMの制作も担っている。最近では2015年7月からテレビや列車内ビジョンで「世界に一つの日々と[2人の時間篇]」というCMを放映中で、吉澤氏が担当した。小田急沿線の経堂駅(世田谷区)を舞台に撮影したもので、若い2人が別れ際に上りホームと下りホームで向かい合って見せる切ない表情、電車を1本見送り微笑み合うシーンが印象的だとウェブ上でも話題となった。

現部署に異動後に通い始めた大学院では、2015年春にMBAを取得したばかり。このCMにも改めて学んだマーケティングの視点が活かされている。制作にあたっては、沿線住民へのウェブ調査、さらにその中から選んだ住民に個別調査を実施し、小田急に対しどんなイメージを持っているのか探るところからスタートした。「沿線を居住地に選んでいただくためには『小田急っていいよね』と思ってもらえるようなコミュケーションが必要」と吉澤氏。広報宣伝担当の視点から、沿線への流入促進に貢献できるかが喫緊の課題となっている。


小田急沿線の経堂駅を舞台にしたテレビCMは2015年7月から公開した。

    Q&A

    最近気になるニュース・番組:訪日外国人の増加にまつわるニュース

    よく見るテレビ・雑誌・ウェブ:旅系のキュレーションメディアなど

    ハマっていること:部屋の模様替え

    リラックスに欠かせないもの:毎朝カフェでのコーヒータイム

    仕事の必須アイテム:校正用に赤のフリクションボール

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