知名度不足に悩むベンチャーにとって、一般に広く認知を広めることができるテレビは重要な存在だ。制作サイドが好む、ベンチャーならではの魅力とは?
- 30秒で何を伝えられるかを意識せよ
- 番組の視聴者層に応じたPRを
- 障害こそがストーリーになる
- 語り口からは社風も透けて見えてしまう
テレビ制作スタッフに響く PRのポイント
『夢の扉+』(TBSテレビ)(日曜午後6時30分~)
夢を追いかける人を追うドキュメンタリー番組。ベンチャーの起業家のほか、科学者や医者、公務員なども取り上げている。扱うテーマは医療、エネルギーから航空、宇宙など。
企業を取り上げるテレビ番組は近年増えているものの、知名度の低いベンチャーが取り上げられるケースは未だ限られているのが現状だ。ウェブメディアに比べより広い層にリーチでき、知名度アップにもつながるテレビ番組に取り上げられるためには、どのようなPRが効果的なのだろうか。
そこで今回は、ベンチャー企業を積極的に取り上げている『夢の扉+』(TBSテレビ)、『SENSORS』(日本テレビ)のプロデューサーに話を聞き、取材先となる企業を選定する際のポイントなどを探った。
世のため、人のためになるか
『夢の扉+』は2011年に放送がスタート。夢を実現しようとする人を追う30分間のドキュメンタリー番組で、ベンチャーの起業家のほか、医者、公務員、スポーツ選手などを取り上げてきた。扱うテーマも医療、エネルギーから航空、宇宙など幅広い。
チーフプロデューサーの黒岩亜純氏は、ここ数年でベンチャー企業の勉強会やスタートアップ支援に踏み切る大手企業などから講演を依頼される機会が増えているという。
「東日本大震災が発生して以降、ベンチャー企業の果たす役割やその期待値は非常に大きくなっていると感じます。我々がヒアリングしている情報だけでも …