日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

広報の仕事 大予測2016

デルの新トップは広報出身「広報は社長の目であり、耳であり、口であるべき」

デル 代表取締役社長 平手智行

「コミュニケーション量とは発信した情報量ではなく、お客さまの理解を得た量」─。IBMの経営企画・マーケティング・広報担当役員を経て、デルのトップに就任した平手智行氏。経営における理想的なコミュニケーションモデルを提言する、平手社長の「広報観」とは。

img01

デル 代表取締役社長 平手智行氏(ひらて・ともゆき)
1987年日本IBM入社。アジア・パシフィック地区経営企画、米IBM本社の戦略部門を経て2006年執行役員兼米IBM本社バイスプレジデント。通信・メディア・公益事業担当を経て、2010年経営企画・マーケティング・広報担当。2012年米ベライゾン エリアバイスプレジデント兼ベライゾンジャパン執行役員社長を経て、2015年8月から米デルバイスプレジデント兼デル代表取締役社長に就任。

広報と経営戦略の一体化へ

─広報出身のトップとして、広報の仕事の重要性をどのように捉えていますか。

IBM時代はマーケティング・広報に加えて経営企画部門も管掌しており、企業メッセージに一貫性を持たせて明確にして、社員やお客さまに伝えることを何よりも重視していましたね。広報はノンペイドのコミュニケーションですから、自社が提供する価値、そして企業文化としてそのメッセージを発信し、お客さまに理解していただく。その土台があってこそ、ペイドの領域であるマーケティング活動も一貫して実践できます。つまり「広報と経営戦略の一体化」が、ひとつのポイントでした。

「広報は社長そのもの」というのも、当時の経験から学んだことです。お客さまが自社をどのように見ているか、社長の分身としてしっかり見聞きし、口を開いて発言する。まさに社長の目であり、耳であり、口なのです。企業のコミュニケーション量は、発信した情報量ではなく、「お客さまの理解を得た量」であると考えています。

─企業の広報活動は多岐にわたりますが、特に重視している領域は。

企業活動は広報が担う「危機管理・報道対応」「CSR・IR」といった土台がしっかりしているからこそ、各事業部が戦略を立案・実行できる。

最も重要であるのが、危機管理と報道対応です。次に、CSR活動を含む文化・社会への貢献による会社のイメージ形成。この2つの軸が土台となり、その上に事業戦略があるピラミッドのようなイメージを常に描いています(図1)。この3つの要素と、順番は崩しません。いくら事業戦略に力を入れても …

あと75%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

広報の仕事 大予測2016 の記事一覧

デルの広報責任者が語る効果測定「活動の80%以上を定量化 ロジックありきの広報へ」
広報効果測定の指標 「マーケティングへの貢献」導入している企業は11.7%
「危機管理マニュアルあり」は約半数 企業のリスク管理の実態とは?
広報業務の外部委託の実態 「取材協力費」求められた企業は12.6%
3割が導入のグローバル広報 「企業サイトの多言語対応」は5割超える
社内広報もデジタルシフト 7割が「イントラで発信」紙媒体を上回る
「約3割がサイトリニューアル検討中」数字で読む、デジタルPRの実態
外部リリース配信、6割が「効果あり」 111社の広報活動の実態とは?
調査データから読む広報の仕事 全活動でデジタルシフトが加速
西武ホールディングス・広報部長に聞く2016年の戦略「事象を予見し、先取りできる広報へ」
西武HD・後藤高志社長が語る 過去最高益を支えた「グループ広報」の力
デルの新トップは広報出身「広報は社長の目であり、耳であり、口であるべき」(この記事です)

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する