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次代のPRパーソン(PR)

スパイスコミニケーションズ 山田隼睦さん「イベントには先を予測する力が必要」

スパイスコミニケーションズ 山田隼睦

主要なPR会社の現場で奮闘する若手・中堅のPRパーソンに、現場の仕事や今後のPRのあり方について聞く。

「スパイスのコミュニケーションワークの始まりは、人、モノ、情報が持つ熱量を、100%伝えるにはどうしたらいいのだろう。伝えるべき相手に、どうしたら最大限のアピールができるのだろう。いつもここから始まります」─これは、PR会社スパイスコミニケーションズのコーポレートサイトに掲げられている経営理念「Spiceizm」の中の一文である。2015年に30周年を迎えた同社には5つの部署が設けられており、それぞれが一つひとつのPR手段のプロフェッショナルとして、クライアントの持つ“熱量”を形にしていく。

クロス・コミュニケーション部に所属している若手、山田隼睦氏が入社したのは2014年のこと。大学時代にイベント照明会社に4年間勤務しながら、アルバイトとして日々PRイベントに関わってきたという山田氏。平日は学校の授業、土日はイベントという学生生活を送る中で「照明という枠に捉われずに、もっとイベントというものを包括的に見ながら、ひとつのソリューションのアイデアとして、イベントをプロデュースできるようになりたい」という思いを持つようになり、PR会社を志望した。新卒採用自体が珍しいという同社だが、4年間のイベント経験と、華々しいと思われがちなPR会社の“本来の姿”を理解しているその目線が評価され、採用に至ったという。

しかし同じイベントスタッフとはいえど、PR会社のスタッフとして求められるスキルは学生時代のそれとは大きく異なる。「例えば、起こるであろうトラブルなどを予測する力は非常に大切だと感じています。イベントは毎回がオーダーメイドで二つとして同じものは存在しません。だからこそ、当日まで何が起こるかは予想ができない。一方で、本番は一度きりだからこそ、小さなミスやトラブルを回避し、どんな問題が発生するか予測する必要があります。そんな力をつけるためにも、今はとにかく現場に出て、いろいろな経験やノウハウを自分の中に蓄積したいです」。

今後はイベントを成功させるというミッションだけでなく、クライアントはもちろんのこと、メディアにも喜ばれるようなイベントを手がけていきたいと語る。「まずは現場でメディアの方が終始どのような動きをするのかなどをしっかりと観察し、その上でどんな準備が必要なのかを考えられるようになりたいです。例えばイベントの“入り口”でもある受付業務から学べることも多いと思っています。また、メディアとの関係づくりも必要だと感じます。メディアに対してしっかりとコミュニケーションを取ることで、イベントの現場だけでなく、メディアがPR会社にどんな役割を求めているのか知ることができるようになると思います」。

目下の目標は「イベントの枠を飛び越え、包括的にPRをプロデュースできるようになる」こと。PRのプロフェッショナルを目指し、現場での経験を重ねている。

企業DATA
企業名 スパイスコミニケーションズ
所在地 東京都港区麻布台2-3-22 一乗寺ビル
代表者 大石哲也
従業員 26人(2015年4月現在)
沿 革 1985年、設立。外資系企業や自動車関連業界のPRをはじめ、幅広い業界のPRを手がける総合PR会社。社内には5つの部署を設け、コミックコンテンツの企画を担当する部署も。

スパイスコミニケーションズ
コミュニケーション・デザイン本部 クロス・コミュニケーション部
山田隼睦氏(やまだ・はやむ)

大学時代に照明会社でのアルバイトとアメリカを車で縦横断した経験を持つ。2014年にスパイスコミニケーションズに入社。イベント関連の部署を経て、10月からはメディアアプローチやイベント運営を担当。

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