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2016年版「危機管理広報」マニュアル

「隠ぺい体質」と批判された、東芝広報の失敗とは?

東芝不正会計問題

なぜ、あの企業は社会の批判を浴びたのか――。大手、BtoB、外資系など2015年に発生した様々な不祥事について、広報、危機管理など9人の専門家に解説してもらった。

※分析にご協力いただいた専門家:ACEコンサルティング・白井邦芳氏、郷原信郎弁護士、フライシュマン・ヒラード・ジャパン代表・田中愼一氏、アズソリューションズ代表・佐々木政幸氏、弁護士ドットコムニュース編集長・亀松太郎氏、エイレックス代表取締役社長・江良俊郎氏、ジャーナリスト・城島明彦氏、日本アンガーマネジメント協会代表理事・安藤俊介氏、弁護士・浅見隆行氏


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弁護士ドットコム編集長 亀松氏 はこう見る
サラリーマン社長の本音チラリ

数々の記者会見の現場を取材した
弁護士ドットコムニュース 編集長
亀松太郎氏

7月21日の辞任会見に編集部の記者が出席したが、田中久雄前社長の印象は、良くなかったようだ。記者の質問に対していわゆる官僚答弁を繰り返し、この記者いわく「弱いサラリーマン社長であるという立場を演出しようとしているのでは」との印象を持つほどだった。

会見場には記者だけでなく証券アナリストも出席しており、専門的な質問も向けられたが、これも十分に答えられず、先の記者もなぜ大企業のトップにまで上り詰めたのか不思議に感じるほどだったようだ。

一方で、それが日本的な企業のトップの特徴ともいえるだろう。強いリーダーシップを発揮するというよりは、ミスせずそつがないタイプが多い。しかし、有事の際は、強い発信力を持って伝えることが重要になる。有事に備え、シミュレーションやトレーニングを積んでおくことが有効ではないか。


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弁護士 郷原氏 はこう見る
機能しなかった第三者委

企業コンプライアンスに精通する元検事
弁護士
郷原信郎氏

そもそも第三者委員会が検証すべき問題点をすべて外し、監査法人との関係や不正の認識には触れないままに終了。何が悪かったのかはっきりさせないまま歴代3社長が辞任。本当の問題は表に出てないのではという疑いを多くの人が持っている。先日、ウエスチングハウス社の巨額減損隠しがスクープされたのがその最たる例だ。

8月31日、有価証券報告書提出の再延期をした室町正志会長兼社長が会見を開き …

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