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大学広報ゼミナール

少子高齢化の中で、応援したい大学になるためには?

榊原康貴(東洋大学総務部広報課 課長)

少子高齢化が進み、800近くある国公私立大学が受験生や資金を求めて競争する教育現場。スポーツ選手を多く輩出する東洋大学で広報を務める榊原康貴氏が、大学広報の現場の課題や危機管理、アスリート広報のポイントを解説します。

2015年4月5日に東洋大学川越キャンパスで行われた、陸上競技部短距離・桐生祥秀選手の公開練習での会見の様子。追い風参考ながら9.87秒という記録を出した直後であり、メディアが多数集まった。その取材団の規模はサッカー日本代表戦記者会見並みとも。

教育や研究の魅力が大事

はじめまして、東洋大学総務部広報課の榊原康貴と申します。広報に長けた諸先輩方を差し置いて私が大学広報を語るなど、僭越至極。大変緊張していますが、大学広報におけるPR資源の見つけ方、危機管理、アスリート広報のポイントなどをご紹介していきたいと思っています。第一回は大学広報の現状について説明します。

早速ですが、皆さんは東洋大学といえばどのような印象を持っていますか。箱根駅伝の強豪、水泳選手の萩野公介君や100メートルを9秒台で走る期待のかかる桐生祥秀君というような運動の盛んなイメージがあるかもしれません。

大学広報においては彼らのようなアスリートの広報を行うことも、世間からの期待や応援に応える意味ではもちろん大切です。しかし、彼らの活躍だけでは所属大学名の認知度は上がっても大学のブランド力アップとしては不十分です。

私が考える大学のブランド力の源は …

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