年金機構事件後に詐欺横行
日本年金機構の情報漏えい事件の影響は大きく、同機構事務所へ多くの人々が詰めかける騒ぎにもなりました。そこで今回は個人にまつわるサイバーリスクについて考えてみましょう。まず個人が注意しなければならないのは金銭目的の犯罪です。銀行の不正送金、クレジットカードの不正利用、貯めたポイントを使われる、自分の個人情報を売られてしまうなどといったケースです。
語弊があるかもしれませんが、昨今話題の標的型攻撃など企業を狙うサイバー攻撃は、個人に対してはそれほど大きな影響はありません。日本では消費者保護の見地から、不正送金被害にあっても、銀行などのサービス提供者が消費者を保護しているため、過失がなければ直接的に被害が及ぶことはありません。
しかし、「オレオレ詐欺」に代表される詐欺となれば話は別。今回の年金機構の事件の後に、詐欺によって300万円をだまし取られる事件がありました。サイバー攻撃ではなく …
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