テイクアンドギヴ・ニーズ コーポレートブランディング本部 広報部
佐伯有理さん(さえき・ゆうり)
2005年に新卒で入社。ウェディングプランナー、人事、広告宣伝など様々な業務を経験した後、現職。ドレス事業「MIRROR MIRROR」の企画にも携わり、その業務内容は広報に留まらない。
少子化や晩婚化に伴い縮小傾向にあるブライダル市場。しかし、婚礼大手のテイクアンドギヴ・ニーズ広報部の佐伯有理さんはこう語る。
「式を挙げた人の中に『挙げなければよかった』と後悔される方は一人もいません。けれども、結婚式のすばらしさは実際に式を挙げなければ分からない。一人でも多くの人に『結婚式』という一大イベントを人生の1ページに刻んでみたいと思っていただくことが、私の使命だと感じています」。
佐伯さんが所属する広報部は、2013年12月に立ち上がったばかりだ。設立当時、メンバーは佐伯さんを含め2人だけ。全社の広報体制の基盤づくりから携わっていることになる。「立ち上げ当時から、メディアキャラバンを続けています。地道にメディアの方のもとに足を運ぶことで、最近ではウェディング誌だけでなく、テレビや女性誌からの取材の依頼が増えていると実感します」。
中でも力を入れているのが、動画を使った広報・PR活動だ。「結婚式はおよそ400万円という大きな買い物ですが、当日まで一体どんなものができ上がるのか分からないサービスです。式場といった“箱”の情報以上に、どんな人が結婚式を作ってくれるのかなど、スタッフのプロフェッショナルさや想いといった情報を伝えることが必要とされています。そこで、1日に1本、YouTubeの当社の公式チャンネルで式当日までプランナーがどのように奔走しているのか、実際に式を挙げられたお客さまが式を終えてどう感じられたのか、“結婚式のリアル”が分かる動画をアップしています」。
動画の中には、取材のきっかけとなったものも。ガンを患った新婦の母親に花嫁姿を見せたいというカップルが、実際に病室で式を挙げるまでの様子を収録した動画がテレビ番組のスタッフの目に留まり、特集が組まれ反響を呼んだ。
ほかにも、全国各地に点在する約500人のプランナーにアンケートを実施し、現場の声をすくい上げる取り組みも。「これだけ多くのプランナーを抱えるブライダル企業は他にありません。集約された情報をもとに ...