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わが社の講座活用法

メディアリレーションズは相手を知ることから 全国展開を試みるケイ・オプティコムの講座活用法とは?

大阪に拠点を持つケイ・オプティコム。新サービスを全国展開するにあたり、今までほとんど接触がなかった在京メディアとの関係構築を強化している。

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ケイ・オプティコム 経営本部 経営戦略グループ コーポレート広報チーム チームマネージャー
冨田 和俊 氏

関西圏で光インターネットや光電話、光テレビなどの固定通信を主に展開しているケイ・オプティコム。光インターネット「eo光」の契約件数は約153万件。戸建における光インターネットのシェアは約5割で、NTTと並ぶ。2014年6月には新サービス「mineo」をローンチして、携帯電話事業に参入。全国展開をスタートさせた。

mineoは、スマートフォンにSIMカード*1 を差すだけでスタートでき、データ通信の容量や音声通話の有無を自分好みにカスタマイズできる。データ通信は月額700円からという、MVNO*2の格安スマホサービスだ。光通信の普及率は現在50%に届こうというところ。勢いのある伸び方はもはや望めない状況であるため、新たな収益源に育てていこうとモバイル分野に事業を拡張した。

それにともない、広報の守備範囲は関西圏から全国へと広がった。「全国に情報発信するには在京メディアの力が必要だが、関西では知名度が高い当社も、関東ではほとんど知られていないのが現状」と話すのは、コーポレート広報チームのチームマネージャーを務める冨田和俊氏。

何社もあるMVNOの中から、全国区のメディアに取り上げてもらうためには、メディアリレーションズを強化しなければならないことが課題だったという。

「メディアリレーションズの正解はひとつではない。記者や各メディアの特性を理解していく必要がある」と話す冨田氏は、ネット、雑誌、テレビ、新聞、PR会社など、媒体や立場が異なる講師陣の話を聞くことができる宣伝会議の「メディアリレーションズ実践講座」に広報チームのメンバーを送り込んだ。「メディアリレーションズは媒体特性を知ることから始まる。媒体特性や市場トレンドに応じて切り口や仕掛けのタイミングを考え、各メディアと継続的なコミュニケーションを図ることにより、記事化の確率は高くなる。講座を受けたことで知識が増え、担当者も自信を持って記者と接することができるようになったと思う」と話す。

目下の目標は、報道活動をはじめ、イベントや広告宣伝活動などの対外的なコミュニケーション全体を連動させること。「コミュニケーション効果を倍増させていけるハブ機能を持った広報チームを目指したい」と話している。

*1 SIMカード(Subscriber Identity Module Card)…携帯電話などに挿入して使う小型のICカードのことで、回線契約の契約社を識別するために必要になる。
*2 MVNO(Mobile Virtual Network Operator)…他社の通信インフラを借り受け、ユーザに対して通信サービスの提供を行う事業者のこと。

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2015年1月からは「mineo」のテレビCMを全国に展開



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「mineo」の記者発表会は東京と大阪で同日開催



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季刊で広報誌『K-OPT』も発行

会社DATA

光インターネットや光電話、光テレビなどの固定通信を主に展開。「メディアリレーションズ実践講座」を受講。

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