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「ものづくり」技術と広報

デンソーの将棋指しロボット「電王手くん」はなぜ生まれた?

デンソー

2015年4月に行われた、将棋電王戦FINAL。2号機である「電王手さん」が出場し、プロ棋士と対戦した。

将棋ロボットがプロ棋士と対決

2014年3月〜4月、ドワンゴと日本将棋連盟の主催で行われた「第3回将棋電王戦」。現役プロ将棋棋士とコンピュータ将棋ソフトによる真剣勝負が繰り広げられる場に、デンソーが制作したロボットアーム「電王手くん」がコンピュータ将棋ソフト側の指し手として参加した。従来の電王戦の対局では、ソフトが考えた指し手を人間が代理で行う形式をとっていたが、第3回からは「電王手くん」が指すことで対局を実現。“人間 対 ロボット”という構図が大きな反響を呼んだ。

デンソーは、自動車部品を主に取り扱うBtoB企業。広報部の機能はメディアリレーションズをはじめ、企業CMの企画制作や広告出稿、展示会の企画運営やウェブサイトの制作、企業が発信するSNS、そして従業員に向けた社内広報など多岐にわたっていた。だが従来は、その多くが特定のステークホルダーに向けた広報活動となっており、業界関係者からの共感は得られるが、一般の方から理解を得られないことが多かった。

「BtoB企業の広報は、これが正解という思いでやってきました。しかし近年 …

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