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青山広報会議

キヤノンマーケティングジャパン × 味の素 × 三井不動産 広告とPRの融合とは

キヤノンマーケティングジャパン×味の素×三井不動産

様々なチャネルを通じて生活者に情報が伝わっていく今、広告とPRの融合によってブランディングへの相乗効果を期待することができる。しかし企業の伝えたいことをストレートに表現できる広告と、メディアや口コミなど第三者を通して事実が広がっていく広報では伝わり方が異なる上に組織体制の壁があり、簡単には実現できないのが現状だ。

本講演では、広報とPRの両方のマネジメント経験のある3人が、それぞれの組織体制を踏まえ広告とPRを融合させる考え方や事例、共通ゴールを持つことの重要性、また生活者の中に自社の姿をどう描くかというコミュニケーション活動の工夫について語った。

本講演のキーワード

■パブリシティのタイミングでの広告展開

■リアルな体験も含めた統合型コミュニケーションを実現する

■広告とPRの役割の違いを社内に共有し、理解を得る

限られた予算を有効活用

——まずは組織構成を教えてください。

徳田 ▶三井不動産の広報部は、広報グループ11人と、企業広告やインナーブランディングを担うブランド・マネジメントグループ11人が所属し、施設のオープン時などに広告とPRが連動できるよう図っています。

直近では2014年、日本橋に新たに開業した「COREDO室町2・3」で、パブリシティのタイミングに合わせた広告展開を行いました。

松阪 ▶キヤノンマーケティングジャパンは、国内においてキヤノン製品の販売・サービスを行っています。私の担当するコミュニケーション本部の中には、広報部や宣伝企画部のほか、イベント出展などを行うブランド推進部、ショールームを運営するデジタルハウス推進部があります。ウェブやSNSは同じ本社部門のデジタルマーケティングセンターが運営しており、常に連携しています。

髙橋 ▶味の素で広告部長を4年間務め、2014年に広報部門に移ったときは、目的が同じだから広告とPRはもっと融合できるはずだと考えていました。言うは易し、行うは難し。広報を知るにつれ、簡単ではないと痛感しています。

最初の課題は、味の素として発信している内容が部門ごとに異なり、生活者に色々な顔が見えていたこと。企業理念をメッセージ化した言葉「Eat Well, Live Well.」を、各部門で連携して伝えていこうと …

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