「結局、自分で書いた方が早かった」……広報の制作物を外注すると直面する、思い通りの文章に仕上がらない、リライトに時間がかかるという悩み。まずは「オリエンテーション力」を高めるためのポイントを整理してみましょう。
明確なゴール設定が大前提
広報部門は外部のパートナー企業に、文書作成業務を委託するケースも少なくない。編集部が実施した広報担当者アンケートの中で、担当しているツール別に執筆を外注しているか否かをリサーチしたところ(図1)、最も多かったのが「会社案内」で22.8%。続いて「コーポレートサイト内のコンテンツ」(17.3%)、「社内報」(15.4%)となった。プレスリリースやニュースレターなど、メディア向けに配信する制作物も1割超の担当者が「外注している」と回答している。
ただし、これらのツールを制作会社やPR会社に発注する際の課題としては「会社の歴史や文化、広報として伝えたいメッセージなどの背景が反映されにくいため、編集の工数が結構かかる」(IT・情報通信)、「業界に精通しておらず、グループ報としてちょっとずれた内容のものが上がってくる」(小売)といったように …
あと78%