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法律の知識を解説!

サザン・桑田氏、白鵬関などのネット炎上事例に学ぶ 「程よい幕引き」とは?

山口利昭(弁護士)

頻発している、企業コンプライアンスや内部統制に関する企業リスク事例。危機に備え、企業イメージの構築・発信を担う広報担当者が押さえておくべき企業法務とは。今回は、最近の企業や個人における炎上事例について解説する。

「女子に読んでほしい」フェア
Twitterで炎上、即中止に

紀伊國屋書店渋谷店では「本当は女子にこんな文庫を読んで欲しいのだ」と題したフェアを展開。「東野圭吾や村上春樹しか知らない女子って、やっぱりちょっと勿体ない気がするのです」といったコピーを用いたところ、「余計なお世話」などと炎上。しかし、すぐに担当者が謝罪したことなどから、早期に事態は収拾。公式アカウントには好意的な書き込みも見られた。

最近の炎上事件への対応

前号で取り上げた食品異物混入事件もそうだが、最近は企業や個人の不適切行動、もしくは配慮を欠いた行動がネット上で取り上げられ、おもしろおかしく拡散し、最後には企業や個人の社会的なブランドに影響を及ぼすほどに「炎上」してしまうケースが散見される。炎上に関して取り上げるネットメディアも多いので、当該企業や個人が後日、この不適切行動について謝罪をすることになる。一方で、このような炎上事件への謝罪には「謝罪の必要はないのでは」「過剰反応だ」といった否定的な意見も聞かれる。

最近、このように不適切行為をネット上で問題視され炎上対象となった企業や個人が、適切な謝罪を行うことにより、当面の危機を脱したかのように思える事例がみられた。ひとつは国民的歌手である桑田佳祐氏の「ズボンのポケットから勲章」事件である。大みそかのサザンオールスターズのコンサートにおいて、桑田氏が受賞した紫綬褒章の勲章をズボンの尻ポケットから取り出してジョークを披露したシーンについて、あまりにも不謹慎だとして批判の的となり、桑田氏はこれを謝罪した。しかし、所属事務所を通じての謝罪文の公表と自身によるラジオでの謝罪のみであった。

また、初場所で大鵬の記録を破り、単独で優勝回数歴代1位となった横綱・白鵬が …

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