一生かけて追求する価値のある「PR」の仕事の未来像を描こう
新聞記者、PR会社を経て活動する岡本純子氏によるグローバルトレンドのレポート。PRの現場で起きているパラダイムシフトを解説していきます。
米国PRのパラダイムシフト
世界最大手のPRエージェンシー、エデルマン。ソーシャルメディアとPRの親和性に注目するほか、「PRパーソンはもっとクリエーティブであれ」と提言している。
CEOのリチャード・エデルマン氏。
─ソーシャルメディアはPRにどのようなインパクトを与えたか。
非常に根源的な変化をもたらしたと思う。特に、若い人は(直接メディアのサイトに行くのではなく)ソーシャルメディアを通じて、ニュースメディアにたどり着く。企業にとって、FacebookやTwitter、Instagramなどのソーシャルメディアでのプレゼンスは必須のものとなっており、そのために、バイラルに拡散しやすく、ビジュアルを重視したコンテンツが求められるようになった。かつてはプレスリリースを書き、メディアに売り込み、掲載してもらうというのがPRの王道であったが、今は、企業自身がストーリーをつくり出す「メディア」の役割を果たすようになってきた。
─PRパーソンの役割はどのように変わったか。
「書く」ことができるだけではなく、もっとクリエーティブでなければいけない。広告のような(一方通行の)発想ではなく …