縫製工場発のブランドをつくるという取り組みで『ガイアの夜明け』などに紹介された熊本発ベンチャー。意識したのは“ストーリーを意識したメディア露出”だ。
縫製工場で『ガイアの夜明け』の撮影に挑む山田敏夫社長。この放送後、ファクトリエへのアクセスは大幅に伸びたという。
パブリシティで売上300%増
プラダなどの高級ブランドの縫製を担う工場と、中卸を介さずに直接やりとりすることで、高級ブランドと同程度のクオリティの製品を2分の1程度の安価で販売するECサイト「ファクトリエ」。このサイトを運営するのが、2012年創業のライフスタイルアクセント(熊本市)だ。激減する日本の縫製工場の利益増につなげ、「メイドインジャパン」を守りたいという思いが共感を集め、『ガイアの夜明け』など多くのメディアに取り上げられている注目のベンチャー企業だ。
本社は熊本市。山田敏夫社長のアイデンティティが、故郷である熊本に根強くあるためだ。同社初の商品も、熊本県人吉市の縫製工場と共に製作した。ただ、PRに関しては、熊本発の企業という視点よりも、“社会課題の解決につながる”というストーリーを伝えられるかどうかに重点を置いた、と広報担当の小林正樹さんは語る。
「もちろん熊本の地元メディアは早い段階から取り上げてくれましたが ...
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