事業の成長に応じて、ベンチャーにも専任の広報担当が必要なフェイズがやってくるもの。2社を例に、その業務や経営者との連携、そして社内広報など現場の取り組みに迫ります。

多種多様な遊びを提供
300ジャンル4000件のアクティビティを取り扱う「ASOViEW!」。ラフティングからサバイバル、はたまた工芸体験までその裾野は広い。
“遊び”の伝道師になる
「京都で舞妓体験」「激流でラフティング」といったアクティビティの予約サイト「ASOViEW!(あそびゅー!)」を運営するカタリズム(東京・港)。2012年7月にサービスをスタートさせ、現在取り扱いアクティビティ数は約4000件にも上る、日本最大級の“遊び”に関するプラットフォームだ。
同社では、事業の拡大にあわせ2014年10月に初の専任広報を設置。山野智久社長から、自社のPRのほか、“アクティビティそのものの認知向上と普及”という大役を任されたのは、これまで制作・サポートデスクを担当していた丹羽一与さんだ。広報未経験ながら持ち前の営業マインドを活かした“肉食系”広報を展開し、着実にメディア露出につなげている。この4カ月間の奮闘ぶりについて聞いた。
100人の広報にヒアリング

就任後、まず考えたのは「広報をゼロから学ばなくては」ということだ。そこで、丹羽さんは他社の広報にアポを取ってランチなどに誘い、約2カ月間徹底して広報業務についてヒアリングを始めた。その人数、実に100人。カタリズムと同程度の規模の企業から、倍の規模の企業まで …
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