日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

デジタル広報再入門 実践編

ワコールのニュースページに学ぶ、サイトリニューアルの手順とは?

ワコール 広報・宣伝部WEB・CRM企画課 北見裕介

2014年9月、ワコールは自社のニュースページ「ニュース&トピックス」をリニューアル。「スマートフォンでの閲覧のしやすさや、誤った情報の伝播を防ぐソーシャルリスク回避を加味した」と、一連のリニューアルを進めた北見裕介氏は話す。前バージョンからの経緯と考え方を取材した。

「ニュース&トピックス」 ページの変遷

ニュースのページがなかったころ
ワコールホールディングス内のニュースリリースページしかなく、事業会社からのこまめな発信が難しかった。

2012年 4月

ニュース&トピックス新設

ニュースリリース、最新トピックス、メディア掲載情報、動画をひとつの場に集約。これまでは載せる場がなかった、シリーズ商品やエリア限定商品などの細かい情報も掲載・蓄積できるようになった。

img03

デジタル化が急速に進行

スマートフォンがごく一般のユーザーにまで浸透し、PCサイトではなくスマホサイトでの閲覧が当たり前に。同時にTwitterやFacebookも普及し、シェアされて拡散する流れがPRに一層重要になった。

img04

タイ・ワコールの動画が話題に

タイのワコールが制作した動画がネット上で注目されたため、とりいそぎニュース&トピックス内にアップ。するとそのページが過去にないアクセス数を記録、「日々も機会損失があっただろうと痛感」(北見氏)。

2014年初夏

リニューアルに着手

    リニューアルの方針
    ◆現代の情報接触に合わせた設計に
    ◆ソーシャルリスク(誤情報の拡散)を回避する

2014年9月末

レスポンシブデザインへ

PC、タブレット、スマホなどどんな端末で見ても最適に表示されるように変更。情報を確認しやすくし、より多く来てもらい、より多くの情報を拡散してもらえるように整えた。

img05

第一弾 まず集約の場をつくる

2014年9月末、ワコールのニュースページ「ニュース&トピックス」をリニューアルしました。主にはスマートフォンの閲覧も加味した情報設計の整備、そしてソーシャルリスクの回避を目的にしました。変更してまだ数カ月ですが、「より多くの人に来てもらうこと」そして「より多くの情報を得て拡散してもらうこと」が徐々に実現できているかなという実感があります。

当社のニュースページの変遷は …

あと77%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

デジタル広報再入門 実践編 の記事一覧

ワコールのニュースページに学ぶ、サイトリニューアルの手順とは?(この記事です)
企業サイトと外部メディアの連携で「情報伝播」を最大化する方法
進む「情報の分散化」、広報管轄での企業サイトリニューアルのポイント
ソーシャルメディアで変わった、米国「パブリックリレーションズ」の定義
広報担当者は知っておきたい!ソーシャルメディアの傾聴・発信、ブロガーとの関係づくりのポイント
もしもあなたの会社が「炎上」してしまったら?ソーシャルリスク対応の3ステップ
ネット告発、悪意のレビュー…2014年の主なネット炎上事例と15の傾向
BtoB、アルバイト多数、ワンマン社長…企業のタイプ別・起こりやすい炎上と対策ノウハウ
広報にも必要なSEMの視点、検索を「攻め」のPRに取り入れるためのポイントとは?
企業のレピュテーションにも影響、広報担当者に必要なSEOの知識を総ざらい
「PR TIMES」に聞く、プレスリリースの外部配信を有効活用するには?
プレスリリース配信、どう変えるべき?デジタル時代の記者の視点とは
「ハイブリッド広報」の時代がやってきた!インフルエンサーと関係を築くには?

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する