1周年を迎えた、本田哲也さんによる海外情報の連載「Global Topics」。今回は「PRWEEK」アジア版の編集責任者、アミット・ジェイン氏へのインタビューにより、アジアPR業界の現状と2015年の展望をお届けしよう。
アミット・ジェイン氏 「PRWEEKアジア」編集責任者
インド出身。BBC デリ支局、シンガポールのChannel NewsAsia、The Straits Timesなどを経て、コンサルタントとして独立。世界銀行の仕事などに従事したのち、「PRWEEK」を発行するHaymarket Mediaに入社。15年以上に渡って、出版、テレビ、事業開発、パブリックアフェアーズの領域を中心に活躍。深い分析と洞察をベースにした、多くの国際メディアでのレポート記事に定評がある。
2015年が幕を開けました。本コラム、今年もよろしくお願いいたします。今回はスペースも拡大した新年スペシャル企画。世界的なPR業界メディア「PRWEEK」アジア版の編集責任者であるアミット・ジェイン氏の単独インタビューが実現した。
「行動喚起したか」が指標
─まず「PRWEEK」について教えてください。
「PRWEEK」は、1989年に、米国のPR業界、PRプロフェッショナル向けの専門誌として創刊されました。発行元である当社HaymarketMediaは、1985年に米国で創業された世界的なメディアカンパニーで、広告メディア業界に強みを持っており、業界で良く知られている「キャンペーン」誌なども発行しています。出版をコアに、世界的なPRアワードである「PRWEEKアワード」の運営や各種カンファレンスも展開しています。「PRWEEK」のアジア版は、香港・シンガポール・インドを中心に、アジアパシフィック地域全体を対象としています。
─2014年に最も読まれた記事は?
9月に出た「PRWeek Asia Power List 2014」という記事ですね。「The 50 Most Influential People in PR」ということで、アジアで影響力がある業界人50人を紹介したものです。アジアのPR業界は急激に伸びており ...