里崎選手の「ビックリマン愛」を9種類のシールで表現。裏面にはサインが入り、プロ野球ファンにもたまらない仕様。写真左が商品担当のロッテ・本原正明さん。
広告投資はせずPRに注力
1985年にロッテから発売されたビックリマンチョコ「悪魔VS天使シリーズ」が売上を伸ばしている。「ビックリマンチョコ」といえば全盛期だった80年代終盤に年間4億個を販売した、空前の大ヒット商品である。
ロッテでは30年間、継続して製造を続けており、近年はマス広告などのマーケティング予算をかけず、PR活動に力を入れている。特に2014年は30周年の節目を迎え、コンテンツ資産を活かした原画展やユーザー参加型の投票企画など、新たな施策に注力してきた。2012年にビックリマンの復刻シール入り「伝説シリーズ」発売以来、再ブームの兆しを見せるなか、2013年度は2008年対比で5倍増を記録。今年度もその勢いは止まらず、右肩上がりで推移しているという。
「最盛期には存在しなかったネット上の口コミの力も大きい。ファン同士の交流も広がり、ヒットを後押ししています」と説明するのは、ノベルティ企画室の本原正明さん。同室はおまけ付きのお菓子などを手掛ける部署で、本原さんは2013年から「ビックリマンチョコ」の商品開発やプロモーションに携わっている。
本原さんと連携して、マスメディアやネットニュースなどの取材対応を担当しているのは広報室の奥野名絵さん。メディアからの反響も上々で、「取材する記者の皆さんが、まさにビックリマン世代。ユニークな話題をリリースすると、即座に問い合わせをいただいています」と話す。
中でも大きく取り上げられたのが ...