新聞や雑誌などのメディアに頻出の企業・商品のリリースについて、配信元企業に取材し、その広報戦略やリリースづくりの実践ノウハウを紹介する「リリース道場」。今回は、ダイヤモンドダイニングのリリースを例に、視覚による訴求力を検証します。
Point1
タイトルとメインビジュアルが連動している
タイトルの下に大きなビジュアルを貼付し、タイトル→ビジュアルの流れで瞬時に内容を把握できるよう計算されている。
Point2
訴求内容に適したテーマカラーを設定している
夏/クールドリンク=水色鰻/スタミナ=オレンジといったように、タイトルの枠線や小見出しのベース地で内容に合った色を打ち出している。
Point3
ビジュアル+解説文で構成し、分かりやすい
ビジュアルを左、その解説を右にレイアウトし、理解しやすくしている。
オープン時の広報に照準
今回取り上げるのは、日経MJ「飲食業13年度ランキング(第40回)」店舗売上高伸び率1位に輝いたダイヤモンドダイニンググループです。社名を聞いてわからない方も、「ベルサイユの豚」「新橋シャモロック酒場」など、店の名前は聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。首都圏を中心に80種以上の業態で40の店舗を展開する、非常に勢いのある会社です。
同社が飲食業界に進出したのは2001年のこと。2年ほどで店舗が増え始めたころ、立地によって客層やニーズも異なるので、どうせなら全部違う店にしようと、代表取締役社長の松村厚久氏が「100業態100店舗」の目標を掲げます。注目を集めたこのユニークな目標は…