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作家が危機対応をズバッと指南!

ソニーの危機管理広報に赤信号!作家が斬る 無配当転落会見

城島明彦(作家・ジャーナリスト)

危機を乗り越えるための対応方法は、世間を賑わせる時事ニュースの中から学べる点が多くある。取材される側と取材する側の両方を経験し、広報業界を30年以上見続けてきた作家・ジャーナリストが、危機対応の本質について解説する。

一時代の終わりか始まりか

「栄枯盛衰は世のならい」とはいうものの、「日本を代表する企業のソニーが、無配に転落する日」がやって来ようなどと、世界の誰が予想しえただろう。だが、2014年9月17日、ソニーは午後5時から始まった記者発表の席で、社長自らが2014年度連結業績見通しを下方修正すると同時に、「1958年に東証に株式上場して以来、初めて無配に転落する」と発表する非常事態に陥ったのだ。

いうまでもなく、株主あっての株式会社。業績を上げて株価を高め、高配当を実施して投資家の期待に応えて初めて一人前の企業といえる。ソニーはそれができず、“半人前の企業”に転落するというのだ。さらに悪いことに、ソニーは7月、「赤字予想は500億円」と発表したばかり。それを、主力事業の一つであるスマートフォン事業が振るわず「2300億円の赤字になる」と下方修正したのである。しかも、近年のソニーは、こうした下方修正を繰り返すという異常事態に陥っている。こんな屈辱的なことはなく、壇上の平井一夫社長の顔は青ざめ、その様子を見守る広報担当者のどの顔もひきつっているかのように見えた。

ソニーは“並みの会社”ではない。1946年に「東京通信工業」という旧社名で誕生以来 ...

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