プロモーションや地域振興など、目的に応じた企業や行政団体によるキャラクター活用事例と、ヒットを生み出すポイントについて、キャラクタープロモーションの第一人者・野澤智行氏が解説します。

9月27日・28日に福島県白河市で開催された「ご当地キャラこども夢フェスタinしらかわ2014」。特筆すべきは、ご当地ヒーローや萌えキャラとのコラボ。幅広い年齢のファンの集客につながった。
白河市に13万人超集まる
福島県白河市は6万3千人が居住する、福島県の市町村では7番目の人口の都市である。12代白河藩主・松平定信(楽翁公)による日本最古の公園・南湖公園や白河だるま、最近では白河ラーメンなどの魅力的な名所・名物で知られているが、全国の地方都市と同様、近年は人口減少が止まらない。2011年には東日本大震災で白河小峰城の石垣などが崩壊して今も修復中。東京電力福島第1原発事故に端を発する県全体への風評被害の影響など、課題は多い。
そんな中、2013年9月に初めて「ご当地キャラこども夢フェスタin白河」が開催された。「ふくしまから“元気”はじめよう」をテーマに、白河駅前の城山公園やイベント広場など3つのステージが用意され、約90体のご当地キャラと10数組のご当地ヒーローたちが全国各地から集まった。イベント当日にはご当地キャラ「しらかわん」のお披露目もあり、2日間で予想を2万5000人上回る約10万5000人が来場した。
昨年の成功を受けて、2014年9月27日・28日に「ご当地キャラこども夢フェスタinしらかわ2014」が開催された。今年3月に開通した小峰通りをメインストリートに ...