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デジタル広報再入門 実践編

企業のレピュテーションにも影響、広報担当者に必要なSEOの知識を総ざらい

小泉由貴子(アイレップ)

今、当たり前のように行われている「検索」は、情報の伝播に大きく影響する。「検索エンジンのアルゴリズムを知り、ユーザーが欲しい情報を発信することが大事」と、アイレップの小泉由貴子氏。広報に必要なSEO=検索エンジン最適化の知識とは?

*1 いくつかある検索エンジンのシステムのうちのひとつ

PR担当者が理解するSEO

SEOと聞くと、社内のウェブ担当者の領域をイメージする方が多いのではないでしょうか?私も前職はシニア向け・BtoCのリアル店舗を持つ業態の広報だったので、ネットのド素人で、SEOが広報に関係があるとはまったく思っていませんでした。しかし、自分自身の情報収集はもちろん、取材依頼をいただく方の経緯を伺っていると、やはりウェブサイト上で情報を探し、それを参照しているのです。

例えば、広報の観点だと、持ち込み企画をつくる際にどうやって情報を探していますか?まずウェブサイトで検索する方が多いと思います。他にも、就職活動をしている学生はどうやってエントリー先の企業の情報を入手するでしょうか?やはりウェブサイトが欠かせないのではないでしょうか。このように、記者やディレクター、株主、学生、転職検討者、競合、クライアント、ユーザーといった様々な「人」が情報を求めているのです。ただ、情報は届かなければ意味がありません。広報担当者は、“発信”するだけが仕事ではなく、正しい公の情報を“届ける”ことも仕事なのです。

では、どうやったら情報を届けることができるのでしょうか。単に発信すれば良いのかというと、そうではないと思います。皆さんがウェブサイトで情報を検索した際に、何ページ目まで見ますか?PCからの検索で約30%、スマートフォンからに至っては半分以上の方が検索結果画面の1ページ目までしか見ていないという調査結果もあります*2

*2 アイレップ調べ http://www.irep.co.jp/press/release/2013/0318.html

本稿では、いくつかある情報伝達手段のうち、人の直接的な目的を反映した検索エンジンでの検索キーワードを通じて、情報を求めている人へ情報を届ける、見つけやすくするために、「検索エンジンと親和性が高いサイトにするための技術」、SEO(Search Engine Optimization)についてご紹介します。

Googleの歴史を知る

検索エンジンは、ユーザーが検索したキーワードに対して、関連性が高いと判断したページの順に表示します。その判断を機械的に行う方法や手順を定めたものを ...

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