日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

社員参加型PRの効果

約600人の全社員を撮影、日本土地建物の創立60周年広告ができるまで

日本土地建物 創立60周年記念広告

5月12日、日本土地建物グループは日経新聞に創立60周年記念の15段広告を出稿した。広報室をはじめ社内各部の広報委員と連携した「60周年企画チーム」が制作しており、なんと約600人の全社員が登場。ランダムに並ぶ全身写真をキービジュアルとした。

左:日本土地建物グループの社員全員、約600人が並ぶ姿は圧巻。服装は仕事中の姿そのままに、スーツ姿から作業服姿まで様々だ。役職の有無や所属部署・営業所などもランダムで、社長や役員もこの中に混じっている。

右:撮影時の様子。1週間かけ、全国19カ所でオフィスの会議室などを使い実施された。

社内の広報委員と共同制作

“60周年をターニングイヤーとして、未来を展望したグループの姿を追求する”─これが日本土地建物の60周年企画に取り組む際のスタンスだ。「社員参加型の企画で組織を活性化して、一体感を醸成することが大きなテーマです」と60周年企画チームのメンバー、薩美俊太郎さん(事業統括部 副課長)は説明する。

今回の新聞広告に掲載された全社員の写真はいずれも全身を写したもので、直立の人もいれば、ユニークなポーズを決めている人もいる。もちろん社長も役員も登場しているが、その並びはランダム。600人もの写真があるように見えないが、「顔が見えそうで見えない、知っている人が見れば誰なのか判別できる絶妙なサイズ感」をキープした上で、全15段広告のスペースに全員の姿を収めることができた。

さらにこの写真はホームページ上の特設サイトでも、キービジュアルとして機能している。トップページではアイコン風に配置された社員の姿が画面上を横切る仕掛けとなっており ...

あと69%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

社員参加型PRの効果 の記事一覧

総勢20人の社員が教える「ピップエレキバンの貼り方」、商品PRに活用
社内活性化は企業利益の源泉、見えない資産「インターナル・コミュニケーション」を見える化するには?
「コニカミノルタマン」って誰だ?特命プロジェクトでPR動画を制作の理由
コーセーとジェットスターの社員が共演、現役CAが踊るコラボ動画のねらい
ジュピターテレコムの社内に「一体感」醸成、106人の社員出演動画を制作
企業ブランドの一人歩きは危険!社員の「顔」が見える広報の意義
約600人の全社員を撮影、日本土地建物の創立60周年広告ができるまで(この記事です)
藤野英人さん「投資家は社員の『顔』が見える企業の株を買いたい」
社内調整と著作権・版権がポイント、PR動画制作のノウハウと注意点
クロスカンパニーが制作する「テレビ番組風」社内報とは?
KDDI社員、アニメ「弱虫ペダル」再現ムービーで見せた本気度
「恋チュン」踊った企業の今 日本交通の社内は何が変わった?

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する