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本田哲也のGlobal Topics

進化する「PR界のカンヌ」、セイバー賞アジアパシフィック2014速報

本田哲也

9月18日、北京の授賞式会場から。1400件近いエントリーの中から、日本からの出品作も入賞を果たしている。

まさに速報です!今回のコラムは、「PR業界のカンヌ」とも言われる「セイバー賞(SABRE Awards)」アジアパシフィック授賞式会場からライブ感覚でお届けしよう……とその前に、セイバー賞について少し。セイバー賞は北米で1989年に「CIPRAアワード」としてスタート。2000年にセイバー(SABRE)という名称に変更された。現在は北米、ヨーロッパ・中東、そしてアジアそれぞれの地域でもアワードが主催されている。

9月18日に開催された授賞式イベントは北京のThe St.Regisホテルが会場。授賞式にはアジア全域からPR会社やクライアント企業およそ200人が出席していた。会場は、華やかなドレスやスーツに身を包んだ各国の代表者で埋め尽くされ、受賞を称え合う歓喜の声であふれていた。

今回はアジアで過去最多の1400近いエントリーがあり、その中から優秀なPRキャンペーンとしてファイナリストに残ったエントリーが招待されている。審査員のひとり、モンサント(世界的な食品バイオ企業)のクリストファー・サミュエル氏いわく、「今年はエントリーの数も多いし質も高い。とくに、リサーチベースのインサイト、戦略、クリエイエティビティのバランスがとれていて、ビジネス上の結果も出しているエントリーが多かった」。かなり競争率は高かったようだ。

さて、そんな中、見事グランプリを勝ち取ったのは、Hill+Knowlton AustraliaによるThe Cancer Councilの「I Touch Myself」。ちなみに日本勢も健闘している。日本からは電通パブリックリレーションズの「Kumamoto Prefectural Government」やバーソン・マーステラの「Diamond Princess」、手前ミソだが僕たちブルーカレントもユニリーバ・ジャパン「Lipton Warms Up A Culture」でFood & Beverage部門、さらにP&G Gillette「Kiss or Not」でConsumer Products部門においてそれぞれ賞をいただくことができた!嬉しい限りです。

2014年のセイバー賞では、初めての試みとして、業界で注目の「In2 Innovation Summit」とのコラボレーションを実施。特設のアワードカテゴリーも登場した。このサミットは次世代PRのあり方をテーマにしたイベントで、今年はじめにサンフランシスコで初開催され、大きな成功を収めている。イベント名になっている「In2」とは、「Insights(インサイト)」と「Innovation(イノベーション)」からきている。世界のPR業界でも、この2つは重要なテーマになっているわけだ。以上、北京からでした。ではまた来月!

本田哲也(ほんだ・てつや)

ブルーカレント・ジャパン代表取締役社長/米フライシュマン・ヒラード上級副社長兼シニアパートナー/戦略PRプランナー。1970年生まれ。主な著書に「戦略PR」「ソーシャルインフルエンス」(ともにアスキー新書)など。フライシュマン・ヒラードは世界中に100拠点以上を持つ大手PR会社。

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