『ルックルックこんにちは』の司会者やスポーツキャスターとして人気を博していた元日本テレビアナウンサーの松永二三男さん。テレビとともに生きた松永さんが考える、メディアのあり方とは?

漫画家のやくみつるさんが描いた松永さん。放送当時話題になっていた野村沙知代さんと浅香光代さんの「ミッチー・サッチーバトル」が題材になっている。
インタビュー開始早々、派手に机の上のお茶をこぼしてしまった。編集部の空気が凍りつく中、笑顔でフォローしてくれた元日本テレビアナウンサーの松永二三男さん。こぼれたお茶を拭くのを手伝ってくれつつ、ふと、まじめな表情でこう語った。「こういうハプニングが、テレビとしては一番面白いんですよ。誰しも予想ができない、筋書きが書けないことですから」─。その場の空気感や雰囲気など、活字では表現できないドラマを大切にする。30年間の日テレアナウンサー生活で染み付いた、テレビマンとしてのDNAが垣間見えた瞬間だった。
ひたすら進行役に徹する
日本テレビに入社したのは ...
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