広報会議読者から最も人気が高いニュース番組『ワールドビジネスサテライト(WBS)』。今年春からは、大江麻理子新キャスターを迎え、装い新たにリニューアルした。新たな番組づくりの方針について、名倉幸治プロデューサーに聞いた。
左から、大澤亜季子、大浜平太郎、大江麻理子、豊島晋作、相内優香らキャスター陣。
独自の視点で経済を身近に
毎日ホットな経済ニュースを放送し、ビジネスパーソンから高い支持を集める『ワールドビジネスサテライト(WBS)』。今年春、プロデューサーに約20年間日経新聞の記者を務め、2008年から当番組のデスクを担当してきた名倉幸治氏を起用するとともに、番組をリニューアル。16年間メインキャスターを務めた小谷真生子氏から大江麻理子氏に交代したほか、その日に起きた出来事を伝えるストレートニュースの放送枠を11分間から15分間に拡大。新コーナーとして、大江キャスターが再開発の渦中の街をレポートする「しなやかに変わる街」、実は経済に関連が深いニュースを掘り下げる「WBS事件簿」なども加わった。目指すのは、市場の動向も国際情勢も、身近な実感を持って視聴することができる「自分につながる経済ニュース」(名倉氏)だ。
発表内容を事前に入手
放送日当日に行われた記者発表の内容でも、専門家や関係者を取材し、単なるストレートニュースで終わらない、深堀りした内容を放送している。なぜこのような機動力のある対応が可能なのか。実は、「会見当日までは放送しない」という約束付きでディレクターが取材先と交渉し、事前に取材を進めているからだ。
「テレビはどうしても映像が必要なので ...