ベンチャーの事業成長を促し、社内の一体感醸成にも大きな役割を果たす広報。その立ち上げに密着し、戦略やベンチャーならではのやりがいと苦労を聞きます。今回はクラウドファンディングの運営会社、ハイパーインターネッツを取材しました。

一般的に認知度が高いとはいえないクラウドファンディングサービスの内容を分かりやすく伝えようと努めているという、広報担当の矢崎海氏。最大のミッションは、プロジェクトオーナーと支援者両方の拡大だ。
サービスを分かりやすく伝える
クラウドファンディングサービスの先駆けとなる「キャンプファイヤー」を運営するハイパーインターネッツ。映画や音楽、アートや出版物などクリエイティブなプロジェクトを実行するための活動資金を、インターネットで500円から募ることができるサービスだ。これまで約800件のプロジェクトが掲載され、4万人以上の支援者により総額3.5億円が流通している。
ハイパーインターネッツの創業は2011年1月。最年少でジャスダック市場に上場したことで一躍その名を知らしめた家入一真氏が、石田光平氏と共同で立ち上げた会社だ。「家入一真がこれまでにない新事業を始めた」というニュースはメディアの関心を集め、様々な媒体から取材オファーが絶えなかったという。当初メディア対応は家入氏と石田氏でこなしていたが、対応しきれず露出のチャンスを逃してしまうこともあり、専任の広報担当を置く運びとなった。
矢崎海氏が同社に入社したのは ...
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