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専門メディアの現場から

専門メディア『医薬経済』編集長「広報とは緊張関係を保つべき」

『医薬経済』編集部

業界ごとに存在する数多くの専門メディア。広報担当者にとっては、メディア対応の登龍門となることも多いでしょう。その編集方針やヒット企画、注力テーマを聞き、関係構築のヒントを探ります。

ニュースの裏側を突く目玉企画「深層」
目玉企画は、巻頭の「深層」。5月15日号は社会保障制度を題材に「安倍政権の鬼門『再増税』」、6月1日号はC型肝炎治療を題材に「待ち望まれる新薬の『陥穽』」、6月15日号は医療制度を題材に「『院内処方』転換に揺らぐ分業」など、刺激的なタイトル。取材に基づいた気づきを与える価値ある記事を目指している。

この10年で業界の「異端児」に

「業界誌というよりは、週刊誌と捉えていただければ。扱う題材は同じでも、『医薬経済』らしい切り口を意識しています」。医薬業界の数ある専門メディアの中でも、その切り口の鋭さから異色の存在と言われる雑誌『医薬経済』の森下正章編集長は話す。一番の目玉は、巻頭の「深層」で、5月15日号は社会保障制度を題材に「安倍政権の鬼門『再増税』」、6月1日号はC型肝炎治療を題材に「待ち望まれる新薬の『陥穽』」など、刺激的なタイトルが並ぶ。

特集記事はなく、深層は3ページ、そのほかの記事も2ページか、長くても3ページでテンポ良く構成されている。「医療や医薬は人生に関わる大テーマ。政治動向、経済、社会まで幅広い領域が関わるため、2000年ごろからは一般紙の中にも医療専門チームを立ち上げる動きも出てきました。『医薬経済』はさらに、多様なニュースをそのまま伝えるのではなく、独自取材に基づいた視点を持ち、価値ある記事になるよう心掛けています」。

2000年までは、タブロイド判で“普通の”業界紙だった。しかし、同業他誌でも同様の題材を並べる中、生き残りは難しいと判断。ジャーナリズム重視へと大きく舵を切った。森下編集長は今年4月に ...

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