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地域活性化のプロが指南

地域資源を掘り起こす「傑作シナリオ」を誰に書かせるべきか?

佐藤真一

あの手この手で繰り広げられている自治体のPR合戦。地域の魅力を発信していくにあたり、押さえておくべきポイントとは?地域活性のプロが、リレー形式で指南します。

「世界サンタクロース会議in天草」のポスター。

無名俳優を育てる志を持とう

これまで4回にわたって広報PRに関するスキル的なことを扱ってきました。連載の最後となる今回は、広報PR担当者としての“あるべき姿”について述べてみたいと思います。

広報PR担当者と話をしていると、「地域資源が眠っているのが惜しい」という言葉をよく耳にします。しかしながら、これは大きな勘違いであり、「本当は“地域資源が眠っているのではなく、広報PR担当者自身が眠っている”というのが正しいのでは?」と思うことがあります。

地域資源は常に観光資源として活躍の場を求めており、それを活かしきれない「人」の問題だと言えます。地域資源を観光資源として有効に使いこなしている自治体の広報PR担当者はまるで“敏腕プロデューサー”のようです。そう考えると、広報PR担当者の役割とは、出番待ちしている無名俳優(=地域資源)の出番を演出し、大物俳優(=観光資源)に育て上げることだと言えます。

“敏腕プロデューサー”になるには、テクニカルな知識や技法の習得も必要ですが、その前に「無名俳優を大物俳優に育て上げる」という情熱的な“志(こころざし)”が必要です。広報PRに成功している地域に共通するのは、こうした“志(こころざし)”を持った広報PR担当者がいるという事実です。広報PRの仕事を“志事”と捉えて日々の広報活動に従事していくことが最も重要なことだと思います。

一方で、広報PRの“志事”を日頃から“楽しむ”ことも大切です。プロデューサー自身が楽しむことで、周囲の関係者も楽しむことができ、良い結果が生まれるのです。意見の食い違いなどで生じた“摩擦”さえも“志(こころざし)”の前では良い熱(エネルギー)に転換できるのです。

「戦略的PDCA術」を習得

プロデューサーとして次に大切なことは ...

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