日々行われる百花繚乱のPRイベント。対応力、柔軟性が物を言うイベントの現場に本誌ライターが潜入し、ポイントをチェックして発表します。

2014年6月17日(火)ルミネエスト新宿 屋上
日清ラ王 冷し中華『冷やガーデン』オープン記念イベント
日清食品は6月17日、「ルミネエスト新宿」の屋上テラスにて袋麺「日清ラ王 冷し中華」をランチとして提供する「冷やガーデン」のオープン記念イベントを開催した。夜間はビアガーデンとして営業するスペースを活用したもので、営業は6月18日から7月3日の11時~14時のみ。イベントには西島秀俊さんが登場し、蒸し暑い天気のなか、西島さん考案のオリジナルメニューが報道陣にも振る舞われた。
- 日時:2014年6月17日(火)12時~13時
- 会場:ルミネエスト新宿 屋上「BBQ& BEER TERRACE 130Day’s」
- 登壇者:西島秀俊(俳優)、緋宮栞那(管理栄養士)、「冷やガーデン」女性スタッフ3名
- 当日の天候:晴れ時々曇り
日清ラ王 冷し中華『冷やガーデン』オープン記念イベント | ||
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案内状
配信タイミングは。関心を惹く伝え方ができており、分かりやすくまとまっているか。 |
4 | 商品の情報、「冷やガーデン」の趣旨、CMキャラクターの西島さんの紹介という3つのポイントが分かりやすくまとまっていた。季節感ある絵が撮れるのではという期待感が膨らむ仕上がりは◎。 |
受 付
メディアを待たせることなく、てきぱきとスマートに対応ができているか。 |
3 | 機材を持った取材陣の入場や退場の誘導に手間取っていたのは残念。行きは搬入業者の出入りと重なり混み合い、帰りはエレベーターの場所が分かりづらく、他社の記者と迷い込んでしまった。 |
会 場
イメージに適した選定か。キャパシティは。撮影スペースが確保されているか。 |
4 | 駅ビル屋上のビアガーデンということで、夏らしい開放的な雰囲気は高評価。西島さんも「青空の下は気持ち良い」とコメント。メディアとしてはぜひ取材に行きたいと思わせる場所だった。 |
演 出
イメージに合った絵作りができているか。撮影ポイントがあるか。楽しませる構成か。 |
3 | 今回の演出は西島さん考案の特製冷し中華を店員3名にサーブし、食べてもらうというもの。これに対し、開始前のブリーフィングで「西島さんは食べないの?」と取材陣から突っ込みが。 |
進 行
全体として、滞りなくスムーズな進行ができているか。メディアにとって満足のいく進行か。 |
2 | フォトセッションの立ち位置が決まらず、登壇者らが戸惑う場面も。浴衣姿の店員らを後列に配置しようとする運営側と、絵づくりのために浴衣を撮りたいメディアの思惑が噛み合っていなかった。 |
土 産
目を惹く要素があるか。喜ばせる何かがあるか。荷物にはならないか。 |
2 | 記者向けの試食会終了後、配られたお土産は袋麺の冷し中華5食パック×2。美味しかったが、荷物になるのが残念。炎天下の屋外イベントだけに、入場時に水やお茶を出すなどの気配りも欲しいところ。 |
総評:「西島さん、冷し中華食べないの?」
「段取り悪いし、暑いし最悪~」とこぼしていたのは大手メディアの記者。それもそのはず、通常はPRイベントが開かれない商業施設の屋上での発表会ということで、運営側もスムーズな誘導・進行ができているとは言いがたかった。そんなマイナスポイントを補って余りあるのが、「ビアガーデンで冷し中華を食べられる」という企画自体の面白さ。案内リリースを見た瞬間、一目で取材したい!と思わせる力があった。
惜しむらくは、「日清ラ王」のCMキャラクターとして登場した西島秀俊さんの使い方。メディアとしては、浴衣姿で冷し中華を食べる西島さんの絵を期待していたはず。ところが浴衣を着ていたのは西島さんではなく、若い女性店員のみ。ブリーフィング時に「西島さん、食べないの?」という拍子抜けした取材陣の声も聞かれた。ともあれ西島さん、そしてスタッフの皆さま、お疲れさまでした。

〜イベントこぼれ話〜
初夏の屋外イベントはとにかく体力勝負。汗だくの取材陣と対象的に、炎天下でも涼しい顔で振る舞う西島さんの姿に、プロ魂を感じたイベントでした。