坂本龍馬像がそびえ立ち、太平洋を望む美しい青い海が広がる高知県の桂浜で6月15日、サッカーW杯の日本初戦時にパブリックビューイングが開催された。アディダスが初めて自治体と全面協力のもと実現した企画で、当日は4200人が来場した。
アディダス ジャパンオフィスにて。取材は6月19日、日本代表W杯予選(第2戦)対ギリシャ戦の前日に行われた。
(左から)アディダス ジャパン 本城賢嗣氏、高知県観光コンベンション協会の坂本龍馬氏
仕掛け人は坂本龍馬だった
6月15日の午前10時、FIFAワールドカップ ブラジル大会予選・日本対コートジボワール戦はキックオフを迎えた。多くの日本人が勝敗の行方を見守ったこの日、アディダス ジャパンでは全国50会場でパブリックビューイングを開催した。その会場の一つが、坂本龍馬ゆかりの地として知られる高知県の桂浜。入場料は2500円で、約4200人が県内外から桂浜に集まった。
桂浜といえば高知を代表する名勝の地だが、実はスポーツや音楽といった大型イベントの開催実績はゼロ。そんな物珍しさも奏功し、テレビカメラ6台を含む、15メディアがパブリックビューイングの様子を取材に訪れた。
「地元メディアはもちろん、全国メディアからの取材も。桂浜は絵になることもあり、NHKの空撮も入りましたね。予想以上に県外からの参加者も多く、チケット購入時の属性を見ると約2割にあたる1000人が四国や岡山、関西など、県外からの参加者でした」と説明するのは高知県観光コンベンション協会のスポーツ課長、坂本龍馬さん。ちなみに坂本さんの名前は、正真正銘の本名である。
「地方でW杯熱を高めたい」
今回の企画は高知県および高知市の特別協賛により実現したもので ...