「28歳、一生『女の子』」を打ち出し ファッションの常識を変えた『sweet』
報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。
人気メディアの現場から
あのメディアは、テーマや取材先、紹介するもの・ことをどのように選び、決定しているのだろうか。そして、その裏にはどんな人がいるのだろうか。担当者のインタビューを通じ、それぞれのメディアの「今」に迫ります。
プレジデント社
『dancyu』
12万部発行/毎月6日発売/1990年創刊
(1)『日本酒』(毎年冬)
(2)『カレー』(毎年夏)
(3)『焼酎』『居酒屋』など酒を切り口にしたもの
(1)『日本酒。』(2014年3月号)
(2)『たまごが先だ!』(2014年4月号)
(3)『カレーのこと。』(2014年7月号)
●編集体制
編集長 1人
編集者 11人
※うち3人は別冊、タイアップやイベント担当を兼務。
“食こそエンターテインメント”をキャッチフレーズに、毎号ワンテーマに様々な角度から斬り込んで、食の楽しみを伝えている『dancyu』。「男子、厨房に入らず」をもじったタイトルは、内容とともに読者に親しまれ、来年で創刊25周年の節目を迎える。
編集部員は11人。うち8人は誌面編集の専属スタッフで、持ち回りで毎号のテーマの“班長”となる。2012年より編集長を務める江部拓弥氏は、「得意なカテゴリを担当するという方法もあるでしょうが、dancyuでは平等に順番で班長が回ってきます。逆にそのテーマに強くない人のほうが、驚きや発見が多く、読者目線に近いものができると考えています」と話す。
ほかの3人は、dancyuブランドを活用した派生企画も担当。例えば7月には商業施設「二子玉川ライズ」とともに、試飲・試食や販売のブースを揃えたイベント「dancyuの夏!おいしい夏さがし」を実施した。ステージでは編集部員による「ビールのおいしい注ぎ方講座」を行うなど、誌面を超えたファンづくりにも積極的だ。
老舗雑誌だけに、ファン歴が長い読者も多く…