現場担当者の悩みに応えるセミナー「社内広報実践シリーズ」。第2回は、「社内広報リニューアル」をテーマに、グループワークを交えた講義が行われた。

グループワークでは、架空企業の社内広報のリニューアル案を討論。参加者は広報担当としての経験を元に、熱心に議論を交わした。
プログラム | |
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13:00 ~ 13:50 |
第1部 企業講演行動変革を生む社内広報へ -「共感」と「気づき」を与える社内報の実現- すかいらーく CEOオフィス 広報グループディレクター 河南順一氏 |
14:00 ~ 16:00 |
第2部 ワークショップ戦略的社内広報プランニング 産業編集センター はたらくよろこび研究所 石原良平氏 |
第1部では、すかいらーく広報グループの河南順一氏が登壇。全国約3000店舗で働く従業員(クルー)に働く喜びを感じてもらい、サービスの向上につなげる“行動変革を生む社内報”のあり方について語った。
10代~20代のクルーにもいかに共感してもらい、成長につなげるのか─。この解決法としてすかいらーくが取り入れたのが、コンセプトに応じた体験談やエピソードを伝える「ストーリーテリング」の手法だ。各店舗のサービスに関する工夫や、苦労話を読み物調で紹介したり、クルーの成長ヒストリーをインタビュー記事として掲載することで“伝わる”誌面を目指した。
河南氏は「自分の働きがどうお客さんの笑顔につながるか、どういうクルーが求められているのかを共感してもらうのがポイントです」と強調した。
また、第2部では、参加者同士がチームを組み、「産業製缶」という架空企業の社内広報をリニューアルするグループワークを実施。データをもとに、社の現状や課題を分析し、⑴社内広報のコンセプト、⑵コンセプトに沿ったコミュニケーションプランについて討論した。「社長自ら地方の拠点をまわる『社長キャラバン』を実施し、その様子を動画で伝えたらどうか」「社内報を壁新聞にして、工場の従業員にも見てもらえば、仕事を“自分ごと化”できるようになるのでは」─。班ごとの発表会では、ユニークなアイデアが飛び交った。
最後に産業編集センター はたらくよろこび研究所の石原良平氏が、社内広報リニューアルのポイントについて、⑴現状分析、⑵ターゲットや目標の設定、⑶ターゲットインサイト、⑷コンセプトワードの設定、⑸体制の構築、⑹媒体選定・シナリオ体制、⑺戦略やシナリオに沿った媒体制作─と解説。石原氏は「広報誌のリニューアルでは、ぶれないことが何より重要です。常に原点に立ち、本当に現場に“刺さる”広報か疑いをかけながら、一貫した広報活動を展開することが大切です」とアドバイスした。
※次回(vol.3)は「広がる社内広報の貢献度」をテーマに開催予定です。
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