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地域活性化のプロが指南

「読まれない」観光パンフレットから抜け出すには?

佐藤真一

あの手この手で繰り広げられている自治体のPR合戦。地域の魅力を発信していくにあたり、押さえておくべきポイントとは?地域活性のプロが、リレー形式で指南します。

“発地型観光パンフレット”として作成した「日田じゃらん」表紙と裏表紙。
年に3回(春・夏・秋)と観光シーズンに合わせて作成し、都市部でのPRキャンペーン、メディア各社、旅行会社などへの営業を実施することで認知度アップにつながった。

「どんな状況で活用されるか」が軸

全国各地の自治体PRツールとして必ず作成されている“観光パンフレット”ですが、「本当に効果的に活用できていますか?」という質問を受けた時に、自信をもって「YES」と回答できますか?筆者がコンサルティングで訪問する地域の多くが“作成すれども、有効に活用されず”というジレンマに悩まされています。そして、抜本的な対策が打てないまま、無駄なパンフレットの量産を繰り返すという悲劇から逃れることができずに苦しんでいます。自治体によっては、賞味期限切れの情報が掲載されているパンフレットの在庫が山積みになっているところさえ見受けられます。

この課題を解決するためには、まず、観光における“発地”と“着地”という概念を知ることが大切です。“発地”とは観光客の住んでいる地域であり、“着地”とは観光客が訪れる地域(観光地)のことです。実は、観光客が“発地”で必要な情報と“着地”で必要な情報は扱うコンテンツ(地域資源)が同じであっても異なります。“発地”で必要な情報は「行き先を決めるために意思決定させてくれる情報」であり、“着地”で必要な情報は「旅程における隙間時間を有効に使うためのサポート情報」です。

前者の場合、 ...

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